【客観芸術】
最近知った言葉。
気になったのでググる。
「グルジェフが提唱したもので、エゴやマインドの主観を超えて、数学的正確さで作用する芸術」
幾何学的法則に基づいている作品。
ダビンチやボッティチェリ、富嶽三十六景。チベットのタントラ。ある種の仏像。そしてマルセイユタロット。
ホドロフスキーは自身が書いた
タロット本の中で四大元素を人間が持つ4つのセンター
・知識センター(風)
・感情センター(水)
・性/創造センター(火)
・身体センター(地)
に分けていたけれど、
グルジェフの感情センターについての解釈が面白い。
http://ggurdjieff.jp/視覚芸術について/ より
「感情センターは、身体が持つ四つの低次センター(感情、運動、本能、知性センター)すべての中で最もすばやく機能するセンターである。感情センターの知覚は瞬時に生じる。」
「もし、この感情的な知覚のスピードが客観的芸術に向けられるなら、ある彫像は即座に私たちの存在の奥底にある琴線に触れることだろう。しかし、感情センターは通常十分な滋養を受けとっておらず、それが持つ本来のスピードで機能できない状態にある。通常の生において、その精妙なエネルギーは否定的感情という形で無駄に漏出している。そのため、感情センターには粗悪な燃料しか残されていない。それはまるで、精製されていないガソリンで走行するスポーツカーのようなものである。」
「客観的芸術とはそうした感情センターへの滋養分である。客観的芸術はそれを見つめる者に変容をもたらす可能性を秘めている。」
「リアリティは瞬間的なものである。リアリティの内へと浸透してゆくには、言葉を使う時間の余裕はない。それゆえ、幾千の言葉にも勝るイメージの強みはその伝達の速さにある。言葉は(すべての低次センターで最も遅い)知性センターに語りかけるが、それに対してイメージは(すべての低次センターで最も速い)感情センターに語りかける。客観的芸術は、それを見る者をその瞬間に「存在」させる。」
マルセイユタロットを日常に使うということは
感情センターに滋養を与えることになる、ということか。
検証中である。