発行者:幻冬社文庫
発行年:2018年10月
あらすじ(文庫本裏表紙より): 在宅医療専門看護師のわたしは日々終末期の患者や家に籠る患者とその家族への対応に追われる。末期がんだが告知を拒む陽気な患者に徐々に忍び寄る最期。院長は彼に病状を告げるのか?(表題作)卵巣がん末期の妻を支える夫は医者不信で次々、怪しい民間療法に縋っていた(「アロエのチカラ」)。リアルだが、どこか救われる6つの傑作連作医療小説。
タイトルと表紙デザインを見ても分かる通り、終末期を迎えた患者さんと医療機関の方々とのお話です。全部で6つの短編で構成されています。
つい先日も、厚労省のポスター(小藪千豊さんをモデルにしたやつね)が話題となりました。色んなことに巻き込まれるのもイヤなんで、このポスターについて私のコメントは差し控えますが、しかし確実に言えることは、『誰もに最期の時は必ず訪れる』ということです。
テーマがテーマだけに、重たいお話に終始するのかな![]()
と思って読み進めていたのですが、中には思わずホッコリしてしまうようなお話もあり、何となく救われたような気さえいたします。
私にも年老いた両親もおりますし、実の祖父母が亡くなった年齢に私もあと1、2年と近づいています。リアルに終末のこともそろそろ周りの家族と話さんといけない時期なんだろうなと思います。
まあ、ここだけの話、心筋梗塞や脳卒中で倒れた場合、カミさんには救急車は呼ばずそのまま放置しておけとは言ってます
。
病床で苦しむ終末期は、私個人としては望んでおりませんので。
しかし、そもそも自然の中で動物というのは、病気で死ぬということよりも、怪我をして死んだり、猛獣に襲われて死んだり、天災に見舞われて死ぬというのが普通です。人間だけがこうしたことから免れているわけです。つまり、人間だけが死に方が異常なのかもしれないんですよね。
ですから、普通の動物は家族に何か言い残すとかいうことなく、いきなり居なくなってしまうわけです。
「死」だって「生」と同等で考えないといけないんじゃないかな。だから「私が心筋梗塞で倒れたら放っておいて」と普段から言い合える方がむしろ自然なのかもしれないと思う訳です。
ま、放置したということで、カミさんは後で警察に色々尋問されるかもしれませんが(笑)。
そんな時はこのブログを見せてやってくださいませ。
