今回は話題作。
「このミステリが凄い!」大賞を受賞された作品です。
この度北川景子さん主演で映画化もされるそうですね。
主人公、麻美の雰囲気にピッタリなので、映像の方も期待できるかも。です。
…しかし、結構キワどいシーンもあるけど、本当に北川景子さんは、忠実に演じるんだろうか…
と、ちと期待と不安も(笑)
志駕 晃さんのこれがデビュー作になるのでしょうか。「スマホを落としただけなのに」
主人公「麻美」の彼氏が、酔ってタクシーの中で自分のスマホを落としてしまった。
それを拾ったオトコに、たまたま麻美が電話をかける。
着信画像の麻美の姿をみたこの男、何とかして麻美を自分のものにしようと考える。
そのため、このスマホのロックを解除し、スマホの中身を解析して、
麻美の情報を更に得ようと画策する。
更には、フェイスブックで遂に麻美との接触に成功する。
果たして麻美の運命は…?
そして、時同じくして、山中で発見される女性の遺体の数々。
これは一体何を意味しているのか???
というストーリー。正直面白いですよ
。
特に、作家の志駕 晃さんは、結構お歳は行っている割に(失礼!)、SNSの抜け穴や、
セキュリティなどについても大変詳しく、読んでいても「自分の情報は大丈夫か?」と
心配になるほどでした。
ただ、1つだけ勿体ない点が…。
ここから先は若干ネタバレになるので、読みたくない方は読まないでくださいね
。
物語の中で、麻美のフェイスブックに、かつて大学1年の時に付き合った遊び人の男が
友達申請をしてきます。
麻美にとっても初めての男。しかも今や国際的ビジネスマン。
麻美は長いこと悩みますが、最後には友達承認をして、1度、2度とデートを重ねます。
…ま、ここまでは特にいいよね。
しかし、物語後半で、麻美の過去が明らかになります。
何と、麻美の本名は「さゆり」。AV女優をしていました。
そして、その頃にルームメイトだったのが、本物の麻美。
で、この本物の麻美がある時に電車に飛び込み、自殺してしまいます。
そしてそれからさゆりが「麻美」を名乗って、入れ替わりの人生を歩むことになります。
…ということは…、あれ???
大学時代に付き合っていた「麻美」って、死んだ彼女の方なのでは??(笑)
いくら時間が経っていても、彼の方だって気づきそうなもんだけどなあ。
とまあ、突っ込むところはございますが、本筋のストーリーからは外れていますので、
まあよろしいのではないでしょうか。
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スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
702円
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書名:スマホを落としただけなのに
著者:志駕 晃
出版元:宝島社
初版:2017年4月
紹介文(文庫本裏表紙より)
麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。

