ベートーヴェンの交響曲第9番
“第九”を聴いてきた(^^♪


2020年はベートーヴェン生誕250年♔

 

この1年、様々な演奏会が繰り広げられるはずであったが、
コロナ禍で多くの演奏会が中止に追い込まれる事態に
(/。\)·゜゜·.


でも、この年末に〈歓喜の歌〉が聴けて本当に良かった!



カサド指揮、初体験!
そして、かなりアップテンポ!


(°д°)えぇぇぇぇぇぇぇ


これはN響じゃないと無理かも‼ でございます!

音楽評論家の加藤浩子先生の解説がこちら↓

究極のオーガニック「第9」
話題の指揮者パブロ・エラス・カサド。
何しろこの人、今年のレコード・アカデミー賞を3つも獲っている。
それも「第9」で大賞ですから。これは聴いてみなくては、と思ったわけです。

チケットは完売。というのも、半分しか入れていなかったためが大きいよう
(実際の観客はもっと少ない)。

一般的な知名度は、N響が普段呼んでいる大家には及ばないでしょう。
合唱は(ここでも)新国立劇場合唱団。
今年、新国立劇場の合唱団は幾つのオケと第九を歌うのかしらん。
「究極のオーガニック第9」とでも呼びたくなるような演奏でした。

「オーガニック」と呼んだのは、池田卓夫さんが、
ヴァイグレが指揮した読響の「第9」を、、
オーガニックと表現していらしたのを思い出して。
うまい表現だな、さすが、と思ったのですが、
ヴァイグレとはちょっと違う意味でカサドもオーガニック。

ヴァイグレがビオワインなら、
カサドはオーガニックな具材がいっぱい詰まったミートパイみたい。
隠し味にいろんなハーブも効かせて。。。

カサドは古楽も得意な人で、フライブルクバロックオーケストラなどと
共演しており、アカデミー賞を獲った「第9」もフライブルクとの共演です。

なので、古楽の影響がどこまであるのか、がまず気になったのですが、
古楽の流儀はかなり取り入れいてたように思いました。

ほとんどノンヴィヴラートの第1楽章。美麗な音色より、細かいところまで拘った、ニュアンスに満ちた「響き」の面白さの追求。

速めのテンポ。細かいアーティキュレーション。
弓のようにしなるデュナーミク。
第2楽章での舞曲を思わせるリズムの躍動感。
トリオ部分と主部の対比の面白さ。
第3楽章は、祈りに満ちた18世紀の宗教音楽のようでした。

第4楽章では、弦が「歓喜の歌」を歌い出した時にその美しさにまず瞠目。
管が加わってさらに美しさが増した、その瞬間は忘れがたいものでした。
CD、買うかな、やっぱり。
ソリストでは、ソプラノ高橋絵理さんの、透明感と密度のある、
よく通る美声が出色。

スペイン、グラナダ生まれのカサド、ジャケットの裏地が赤でおしゃれ!
プログラムに作品解説を書かせていただきました。

加藤先生!正に!素晴らしい演奏でした꒰˘̩̩̩⌣˘̩̩̩๑꒱♡


よい年の瀬を過ごせて、幸せでした。

来年は、明るい年になりますよう~に!
RedCard Madame☜☻︎


N響 ベートーヴェン「第9」演奏会

Eテレで23日収録分が放送されるようです。
2020年12月31日(木)8:00pm ~ 11:45pm
NHK Eテレクラシック名演・名舞台2020

ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」
指揮:パブロ・エラス・カサド
ソプラノ:髙橋絵理
メゾ・ソプラノ:加納悦子
テノール:宮里直樹
バリトン:谷口 伸
合唱:新国立劇場合唱団
収録2020年12月23日 NHKホール