3月17日 日曜日
13:00~15:00
FCふじざくら山梨VS岡山湯郷Belle
富士山の銘水スタジアム
日本ネットワークサービス(NNS)
今回実況するなでしこリーグ2部は、FCふじざくら山梨をはじめ12チームが所属し、各チームホーム&アウェイの2回戦総当たり、22試合を戦います。
優勝チームは来季1部自動昇格、2位は1部11位との入れ替え戦を行い、ホーム&アウェイの2試合合計で勝ったチームが1部、負けたチームは2部になります。
そして11位と12位は2部入替戦に回り、2部11位チームは入替戦予選大会2位チーム、2部12位チームと入替戦予選大会1位チームの組み合わせで行うことになっています。
FCふじざくら山梨は1部昇格を目標にしており、そのために新人選手や移籍加入選手11人を採り、チーム全体では25人に増えて、スケールアップしました。
明日の試合での戦い方で、ある程度の試合背景が見えてくるので、とにかく優勝するためにはスタートダッシュが重要になります。
その大事な一戦の相手は、岡山湯郷Belleです。
2001年に創設した女子サッカークラブで、なでしこリーグの前のLリーグから参戦しています。
かつて、2011年W杯優勝の中心選手の一人で、2012年ロンドン五輪準優勝ではチームの主将を務めた宮間あやが所属しており、なでしこジャパンに輩出しました。
2004年にはL2の初代優勝となり、2006年には全日本女子サッカー選手権大会準優勝、2014年にはなでしこリーグレギュラーシリーズで優勝と成績を残しています。
しかし2018年からなでしこリーグ2部でプレーとなり、現在も同じカテゴリーの所属となっています。
昨季は3位と惜しくも1部昇格を逃しました。
2部でのプレーが長くなっていますが、今季こそはFCふじざくらと同様に1部昇格を目指すべく、大量11人の補強を行い、さらにリーグ開幕直前にも2人補強して、万全のチーム状態を作りました。
実力者が加入するなど今年こそは昇格するという本気度合いが強く感じます。
注目選手はFW横山久美です。
昨季は得点ランク2位の22点を挙げ、シュート数は唯一100本を超えました(103本)。
元なでしこジャパンのメンバーでもあり、43試合出場して17得点を挙げています。
間違いなく、FW横山にボールが集まって、隙あらばどんどんシュートを放ってくるので、FCふじざくらの守備が止められるかに懸かります。
もちろんFW横山ばかりに気を取られ、他の選手のケアを怠るとそこから狙われてしまうので、明日は徹底した守備が求められそうです。
FCふじざくらは守備が比較的良くて、昨季は18試合で22失点とリーグで5番目の成績を残しました。
ただ、得点が16得点と1試合平均は1点に満たなくて、なかなか得点に繋げられなかったのが、順位を上げられない結果となってしまいました。
新加入選手を含め、チームで得点を挙げられる選手が台頭してくればと期待したいところです。
そんな中、昨季6得点をマークしたMF脇田紗弥がキーパーソンになり、昨年ホームの岡山湯郷戦ではハットトリック(なでしこリーグチーム第1号)を達成しました。
ドリブルで打開できる力があり、シュート力も兼ね備えており、昨年の再現に期待したいです。
選手の陣容を見ると岡山湯郷が、名前のある選手がいたりと強そうに感じますが、ただ大事なのは能力をいかに発揮できるかで、いくら名前のある選手でも発揮出来なければ意味が無いので、個々の選手が持ち味を活かしてプレーし、それがゴールに繋がって、勝利に結びついてほしいです。
今回このサッカー中継は、解説者と一緒に中継を進めていきます。
その解説は元WEリーガーの又吉果奈さんてす。
ちふれASエルフェン埼玉などでプレーし、WEリーグ創設前はなでしこリーグでもプレーをしていました。
山梨学院大学の出身で、山梨県のサッカー事情も知っているので、試合を通していろんな話が出来ればと思っています。
そして、中継は夏の高校野球など行っているNNSで放送します。
毎年、高校野球をはじめ、先月にはWリーグを実況させていただき、そして今回のサッカー実況といつも自分が担当で、本当に有り難い気持ちでいっぱいです。
改めて、人との繋がり、放送局との繋がりで仕事をさせていただき、これ自体がとても奇跡的なことだと思っています。
もちろん、スポーツ実況がしたいという強い気持ちがあり、それをNNSで理解してくれているからこのようなことになっており、理解してくれていることにも感謝の気持ちでいっぱいです。
その気持ちに応えるためにも、明日の中継を務めてまいります。
こんな状態だとやらなければいけないということが頭にあり、固くなってしまうのですが、そうではなくて、これまでの自分のカラーを見せて、多少は楽な気持ちを持って、FCふじざくらの選手がプレーしている様子をわかりやすく伝えていきます。
女子サッカーの実況ができる喜びを噛み締めて、気持ち込めて臨んでまいります。