NHKの「虎に翼」を見ています。今週は、大庭家の遺産相続問題が主題となっています。

 

共に弁護士を目指した大庭梅子さんの家庭の遺産相続争いです。でも、ここで考えたのは、遺産相続ではなく、梅子さんが子供を連れて家を出ようとした過去の問題についてです。

 

女性を下に見て、外に女を作る夫、自分と同じような考えに子供をしていく夫。それに染まっている長男。これではいけないと、次男、三男を連れ出そうとした梅子さん。女性の地位向上のために頑張っている。頑張れ梅子さんと周りの仲間も応援しました。

 

でも、現代の流れではおかしくないですか。そう、共同親権の問題です。共同親権では、勝手に子供を連れ出してはいけません。両社の合意が必要です。親の価値観がおかしい、自分とは到底相いれないと考えても、勝手に子供を連れ出してはいけません。虐待をしているわけでもなく、価値観が相いれないだけです。

 

これまでは、単独親権なので、価値観が相いれなければ、調停等で折り合いをつけてどうするかを決めていましたが、これからは、共同親権を盾に、子供が成人するまで付き合わされるのです。宗教二世の問題や宗教団体への献金の問題もいつまでもついてくるのでは。片親が、この宗教はひどいと思っても、共同親権である限り、子供は付き合わねばならないのです。

 

女性の権利とかリベラルだとか普段言っている人は、なぜこの法案に反対しなかったのでしょうか。国会でも、女性の権利を叫んでいる人ほど賛成したように思います。

 

もともと。このような法案は、男性優位の社会で、男性が自分の権利を守るために作り出したものです。もっと穿ってみれば、聖書系宗教をいかに広めるかに焦点した方策の一つではないかと思います。信仰の自由だとかも、異なる宗教集団に入っていくための聖書系宗教の方策のひつぉつと思います。

 

子供を守るためには、社会がこちらの人が好いだろうと判断した人に親権を持たせるのが一番と思います。日本の政治家は、何を考えているのか、いや、何も考えていないから、そうして国会では権力闘争のようなことばかりやっているから、こんな事態になっているのでしょう。いっそ、天皇親政にでもなった方が日本は幸せではないかと思います。

 

話がそれましたが、梅子さんの行動を良しとする人は多いと思います。でもそれは、単独親権が認められていることが前提です。それを、共同親権を認めて賛成するのはおかしな話、何も考えていないと言われても仕方ないと思います。

 

共同親権、本当に良いことか、もう一度考え直すべきではないでしょうか。「君子豹変す」、「改めるにためらうことなかれ」です。

 

                       令和 6年 6月 27日