実態を知らないので、間違っていたらごめんなさい。

 

多度大社の上げ馬神事やばんえい競馬に対して、反対の声を上げていました。多度大社の神事に対しては地方自治体も問題視していました。確かに、一見かわいそうと思われる神事や競馬ではあります。

 

でも、だからと言って、止めてしまったらどうなるのでしょうか。ばんえい競馬に使われている輓馬。北海道での活躍もトラックに代わり、現在は使われていません。もし、ばんえい競馬がなくなり、使われることがなくなれば、輓馬はどうなるのでしょうか。誰も面倒を見なくなり、種としては絶滅してしまうと思います。多度大社の神事で使われている馬、多分サラブレッドと思いますが、これらの馬はどうなるのでしょうか。サラブレッドしては、競馬があるので国内で絶滅と言うことは無いでしょうが、競馬で使われなくなった馬はどうなるのでしょうか。

 

動物愛護団体は、このようなことに対して、どう考えているのでしょうか。何か対策を考えているのでしょうか。寡聞にして聞いたことがありません。多度大社の神事を問題視した地方自治体も、どう考えているのでしょうか。馬の種保存は、他の自治体が考えればよいと思っているのでしょうか。

 

確かに、上げ馬神事は馬には過酷と見えるでしょう。ばんえい競馬は、馬を虐待していると思えるかもしれません。でも、だからと言ってやめてしまったら。種の保存はどうするのでしょうか。誰かが面倒を見て維持する必要があります。

 

どこかに牧場を作って維持すればよいと言う意見もあると思います。でも、その牧場は誰が維持するのでしょうか。必要な費用はどうするのでしょうか。現在は、競馬の厩務員も不足している時代です。地方競馬では多くの外国人が働いています。自分たちは何もしないで、外国人に任せばよいと言う考えでしょうか。ただかわいそうと言う感情だけで、面倒は嫌だから、誰かにやらせればよいと言う考えでしょうか。

 

これは、動物愛護団体だけでなく、何かの報道があるたびに便乗して非難する多くの日本国民も同じと思います。あなたたちは、種が絶滅しても良いと思っているのですかと問いたい。それとも、海外で保存されていれば、日本では絶滅しても良いと考えているのでしょうか。

 

確かに、ブームや気分に流されて行き過ぎた面が多々あるとは思います。主催者は、よく考えて実施すべきです。常に、問題意識をもって、改善すべきは改善していかねばならないと思います。でも、だからと言って、かわいそうだ、止めるべきだと簡単に言ってよいのでしょうか。もっと良く考えるべきではないでしょうか。動物愛護団体はどう考えているのでしょうか。

 

                        令和 6年 6月 24日