国内での魚介類の消費量が過去最低となったとの報道がありました。日本人の魚介類離れが原因の一つとの意見もありました。何故、こんなことに。

 

原因は、政府と水産業界にあると思います。

 

漁業者は、一生懸命に生産(漁獲/養殖等)に励んでくれています。問題は、流通業者です。彼らは、利益追求しか頭にないのでしょうか。何でもかんでも中国一辺倒で、中国優先のような気がします。まずは、日本国内に流通させるのが第一ではないでしょうか。それをやらないで、中国一辺倒だから、処理水問題で禁輸されたらおたおたすることになるのです。国内で売ろうとしても、国内消費が落ち込んでいては売れません。中国一辺倒だから、他国への振り向けもすぐにはできません。すべて、自分たちの所業の結果です。

 

これに輪をかけたのが、政府の政策です。中国の覇権主義を分かっていながら、中国一辺倒の輸出を問題視してきませんでした。議会も、まったく気にしていません。また、インバウンド期待の政策の下、魚介料理が高値になるのを傍観してきました。庶民の手の届かない値段になっています。これでは、庶民は魚介類から離れざるを得ません。今更、問題視しても後の祭りです。

 

世界は、これから食料不足になるのではと危惧されています。それなのに、漁業者を保護することなく、流通業者にばかり目を向けています。本来なら、議会がもっと目を向けるべきなのに、何も考えていません。やっていることは、何も成果の出ない、政治献金問題ばかりです。目は次回選挙に向いています。与野党問わず、こんな議員を選んだ自分を、日本国民は反省すべきと思います。

 

魚介類だけでなく、食料すべてが問題となる時期が来ていると思います。インバウンドで観光業者のみを優遇するのでなく、国民全体を考えた食料安全保障政策に舵を切るべき時と思います。国内生産の積み上げ、海外輸出の制限、輸入の多角化等々やるべきことはたくさんあります。日本国民全体が、もっと危機感を持つ必要があると思います。

 

                       令和 6年 6月 19日