花粉の季節が近づいています。政府は、スギ花粉を対象に色々な施策を打ち出しています。国産材、特に杉材、の活用や花粉の少ない杉の植林等、花粉対策だけでなく必要な施策でもあると思います。しかし、根源はスギ花粉なんでしょうか。

 

スギ花粉の多いのはどこでしょうか。当然、スギが育っている山林です。でも、その近辺に住んでいる人々が、大量に花粉症になっていたり、花粉症が重症化している人が多いとかいう話は聞きません。花粉症で騒いでいるのは、都市部がほとんどです。ということは、単にスギ花粉が原因ではなく、もう一つ他の要因があるのではないでしょうか。

 

もっと言えば、スギ花粉が第一の原因ではないと思えます。本来の原因物質がスギ花粉に似ていて、アレルギー検査とかで原因がスギ花粉に押し付けられている可能性があります。もちろん、スギ花粉に反応している方も多いとは思いますが、すべてがスギ花粉だけのせいとは思えません。と言うよりも、トリガーは別の物質で、スギ花粉は2次的な原因ではないでしょうか。

 

何年か前に、当時の石原東京都知事がディーゼルエンジン車の排気物質について問題視していました。健康に良くないとのことでした。当たっているのではないかと思います。田舎と都市部での違いは、自動車の排ガスの量は当然違います。その他にも、路面が舗装されていたり、空き地も舗装されていたりして土の部分が少なくなっています。

 

スギ花粉が飛ぶころになると確かに花粉症は増えるので、スギ花粉のせいもあるかもしれませんが、テレビ等で取り上げられることによる心理効果もあるのではとも思います。スギ花粉が多量に発生している田舎では、それほど大騒ぎはしていません。本当にスギ花粉だけの問題ならば、スギの期の多い田舎は大変なことになっていると思います。テレビの映像などでは、霞がかかったような状態が映し出されていますが、これだけ飛んでも、花粉症を発症しない人が多いことは、単純にスギ花粉だけが原因とは思えません。

 

対策には、スギ館粉を悪者にした利権構造があるのではと疑いたくもなります。今回の対策には、そうであっても、やってほしいことではありますが、あまりにもスギ花粉が悪者扱いをされるのもどうかと思います。

 

政府には、もっとキチンと原因究明をしてほしいと思います。

 

                令和 6年 2月 6日