気象庁によると、日本上空の偏西風が徐々に南下しており、強い勢力を保つ太平洋高気圧と北側の寒気との間で前線を形成。高気圧の周辺では暖かく湿った気流が流れ込むため、山陰沖で収束した気流が上昇気流となり、積乱雲が発達し続けたとみられる。前線に湿った風が流れ込むという構図は7月28日の山口・島根豪雨と同じだ。
前線は今後、南下しながら波打つように動くことが予想される。通常、大雨の範囲は前線の中で山形になっている頂点部分を中心に広がる。停滞前線は波打つように動く前線波動という動きを見せることがあり、これに伴い大雨の範囲が移動する。
予報では24日正午に朝鮮半島付近にあった頂点の一つが25日午前9時までに近畿地方付近へ動く。気象庁の担当者は「激しい雷雨が局所的に集中しやすい範囲が九州から東海地方へなめるように動く」と見込む。