世界最速のパトカーとして知られるイタリア・ボローニャ警察のランボルギーニ『ガヤルドLP560-4』が、一般車との衝突事故により、全損となったことが明らかになった。
事故は11月29日夜、北イタリアのロンバルディア地方中央に位置するクレモナ市内で発生した。ガヤルドは市内で開かれたイベントで展示され、その帰路についたところだった。
すると、通りを走行中、突然1台の車がガソリンスタンドから飛び出してきた。これを避けようとしたガヤルドが急ハンドルを切ったところ、駐車中のメルセデスベンツ『Aクラス』に激突。Aクラスはガヤルドの上に乗り上げる形となり、付近が騒然となる大クラッシュに発展したのだ。
幸いにもAクラスは無人であり、ガヤルドに乗車していた2名の警察官も軽傷で済んだ。しかし、世界最速のポリスカー、ガヤルドはノーズ部分がつぶれた無惨な姿をさらし、全損となってしまった。
ランボルギーニは昨年、イタリア国家警察に2台のガヤルドLP560-4を納車。走行距離が伸びた従来の『ガヤルド』の後継車として、ローマ警察とボローニャ警察に配備された。
同車は最大出力560psを発生する5.2リットルV10を搭載。0-100km/h加速3.7秒、最高速度325km/hという世界最速のパトカーとして、多くのメディアで取り上げられた。
配備から約1年という短い期間で、ガヤルドのポリスカーの1台は任務を終えた。ちなみに日本での同車の価格は2428万円。事故直後の映像(静止画)は、