トヨタと米運輸省は、利用者に対して運転席側のフロアマットを取り外し、他のマットを取り付けないよう警告した。マットの影響で、アクセルのペダルを緩めてもアクセルがかかった状態となり、高速度が出て衝突や死傷事故につながる危険があるという。運輸省は「急を有する事項」(ラフード長官)としている。
対象は2007~10年モデルのカムリ、04~09年のプリウスをはじめ、アバロン、タコマ、タンドラ、レクサスのIS250、IS350、ES350の近年製造されたモデル。
AP通信によると、トヨタ車でアクセル操作の障害が関係したとみられる事故が102件報告され、カリフォルニア州では8月、レクサス車に乗った同州警察官と家族3人が衝突事故で死亡した。事故直前、車の速度は120マイル(約190キロ)を超え、車内から電話で「アクセルが動かない」などと通報があったという。