ペコリと頭を下げる浜田京介村長らの写真が印刷されている依頼文書には「皆さまに支給される定額給付金の中から少しでも村の子どもたちへ寄付をお願いできないでしょうか?」と書かれている。頭を下げる写真は「村長のアイデア」(村役場職員)で採用された。
村企画課の担当者は「給付金の趣旨と違うことは認識している。賛否両論あると思うが、給付金の使い道はあくまで本人が決めることなので問題はない」。新垣敏明副村長も「強制しているわけではないので、あくまでお願いです」と主張している。
同課によると、基金は村内の公立学校の児童生徒を対象に、米国など海外に派遣する事業や村内の優秀なスポーツ選手が村外の大会に出場する際の旅費などに使われるという。
昨年度までは一般会計で約500万円の予算を充当していたが、さらに今年度は100~200万円の寄付金の上乗せを期待している。
総額約2億5000万円の給付金を支給する同村。受け付けがスタートした20日から22日までに寄付の申し込みは37件あり、苦情などは受けていないというが、地元新聞社には村民から批判の声が寄せられたという。