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【楽天6―0ソフトバンク】楽天の勢いが止まらない。球団創設以来初の開幕3連勝で迎えた楽天は7日、本拠地開幕戦で今季初登板の田中将大投手(20)がソフトバンク相手に4安打9奪三振で完封勝利。チーム開幕連勝記録を4に伸ばした。今季が契約最終年となる野村克也監督(73)にとっても初となる開幕からの4連勝。球場周辺、仙台地方の桜はこの日開花宣言されたばかりだが、好調・楽天はすでに見どころ満載の“満開”状態だ。

 ほどよいガッツポーズだった。本拠地開幕戦で4安打、9奪三振完封。完ぺきな内容にも、田中は昨年までの力任せとは違う余裕を漂わせて両手を握りしめた。

 「結果的に完封になって良かった。ゲームに入り込むのはいいけど、入れ込みすぎるのは良くない。去年の開幕は力んでめちゃくちゃな投球だった。凄く落ち着いて投げることができた」

 開幕4連勝を導いた今季初マウンド。中継ぎ陣への負担を減らす“完投宣言”が完封になった。自身最少の3安打に迫る4安打完封。「去年とは違うと思う。制球にしても思ったところに投げられている」と課題だった直球に手応えを感じるマウンドだった。初回1死二塁から川崎をシーズン自己最速タイの152キロで遊ゴロ。その初回に5球マークした150キロ越えが、4回までに12球あった。「抜くところは抜いた」と中盤は抑えて7、9回に再び150キロを計測し大台越えは計14球。124球中、69球が直球で22球のボール、2球の被安打以外は空振り2、見逃し18、ファウル14、凡打11と45球が有効だった。昨年まではファウルを奪えず痛打された直球。3年目の進歩だった。

 「オリンピックとWBCを経験して、その中で感じた部分もあった」。その1つが松坂の投球だ。「松坂さんと言えばスライダー。でもスライダーがダメなときに違うボールを使って試合を組み立てるのが凄いと思った」。大舞台の経験を糧にした。「相手の状態も見て臨機応変にやりたい」と上がったマウンド。ただ強気に攻めるだけではない。自身の力強い直球に手応えを感じたからこその直球押しだった。

 「僕で勢いを止めないように投げた。監督も4連勝がなかったので、4連勝を決めようと思って投げた」。2年連続本拠地開幕白星。田中の09年がスタートした。