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 年賀はがきの“値崩れ”が起きている。販売目標を課せられた郵便局の社員らが自腹で購入、損を覚悟で金券ショップに持ち込み換金している影響とみられる。九州でも各店が1枚50円の年賀はがきを30円前後で買い取り、店頭やインターネット上で47円前後で販売している。

 年賀はがきの販売が始まった10月30日、福岡市中央区のある金券ショップに、1箱4000枚入りの年賀はがきが数箱単位で持ち込まれた。店長は「持ち込んでいるのは、郵便局の社員や関係者だろう」と話す。

 同店は販売開始当初、1枚42円で買い取っていた。例年より換金する枚数が多いため、現在は同35円にまで下げている。熊本市内の店は当初から買い取り価格を同35円に設定。大分市内は同32円、宮崎市内には同26円の店もあり、地域によってばらつきもみられる。

 一方、店頭での販売価格は各店とも前年並みの47円前後。ただ前年より大量の在庫を抱えており、今後の値下げを検討している店もある。

 熊本県内の郵便局に勤める社員は「4000枚の販売目標を課せられたが、一部は自腹で購入した。換金するのは抵抗があり友人にプレゼントした」と打ち明ける。

 金券ショップでの換金について日本郵政グループの郵便事業会社(東京)は「不適切な営業活動」として、全支社に対しコンプライアンス(法令順守)の徹底を指示している。2009年の年賀はがき総発行枚数は、全国で41億3684万枚。前年比2。9%増となっている。