山口は3月のWBAフライ級に続く3度目の世界戦に臨んだが、王座には届かなかった。戦績は31戦23勝(9KO)6敗2分け。
序盤から内藤は積極的に攻め、左右のフックを応酬する激しい打ち合いの中、山口を確実にとらえスタミナを奪った。終盤の11R、内藤は左フックから右を打ち下ろして山口からダウンを奪うと、一気に連打で攻め込みレフェリーストップを呼び込んだ。
内藤大助「いやぁ~、相変わらずダメだ~。勝ったからうれしい、だけど反省点は一杯あります。山口君に研究されていたんでしょう、やらせてもらえなかった。読まれていた。まだまだです。今日の課題は、有利だ有利だと言われる中、その通りの試合をやろうと思っていたんですが、まあ、勝ったんで良かったです。メリークリスマス、ありがとうございました。とりあえず、ゆっくり休みます」
◆内藤大助(ないとう・だいすけ) 1974年8月30日、北海道虻田郡豊浦町生まれ。33歳。96年10月プロデビュー。98年全日本フライ級新人王。2006年に日本、東洋太平洋フライ級王座の2冠。07年7月にポンサクレックを破り世界王者に。同10月に亀田大毅を相手に初防衛。今年3月にポンサクレックと引き分け、7月に清水智信にKO勝ちで防衛した。家族は妻・真弓さんと長男・亮くん。身長163センチの右ボクサーファイター。戦績は34勝(22KO)2敗3分け。