小説『劇場』

著者 又吉直樹

株式会社新潮社

2017年発行



・あらすじ

売れない劇作家の永田と東京で大学に通う沙希。

内気で人見知りの永田だが、街で出会った沙希に心を開く内に同棲するようになる。

赤の他人からしたらただのヒモ男。

永田は自意識や同世代の劇作家への嫉妬で苦悩しながら沙希の優しさに次第に甘えるようになっていく。

献身的に永田の暮らしを支える沙希だったが、無理がたたって精神を病んでいく。



・感想

永田が又吉直樹と重なった。

悪いとかじゃなくて俺の生傷を抉られるぐらいにのめり込んでいたから好きになった。

個人的に『火花』より自意識や嫉妬や好きな事をして生きていくことへの考察が深くて面白かった。