親はなし、妻なし、

子なし、版木なし、

金もなけれど、死にたくもなし


これは、八方ふさがりの、
どうしようもない孤独感を表現した、林子平という方の狂歌である。
この歌で子平は、何もかも失くし、死にたくなっても仕方のない状況にも関わらず
「死にたくもなし」と言い切っている。
それも、武士の潔さが尊ばれた江戸時代にである。

「ああ、もういいや。腹切ろ」
なんてな風に、自分なら考えそうなものだけれども、
彼はあえて命ながらえて、己の使命を果たそうとしたのである。

そして時は流れ、現在。

世の中、人心は荒廃し、政は混迷を極め、
人々は様々な部分で不遇な状況に置かれ、
「はぁ…」なんつって、下を向いておる人が多い。
まことに以って悲しい話である。

しかし、彼のように不遇でありながらも、
ひたむきに生きた人はいるのである。
自分は、人や自分に、
「頑張る、頑張れ、頑張ろう」
などと言うつもりはないが、
「とりあえず生きようぜぇ~」とは言いたい。

なんにせよ彼の歌に触れ、地道にではあるけれど、
自分が出来ることをしようと思った。


という話。



おもしろき

こともなき世に

おもしろく

云々


なんて事を言った、昔の偉い人がいるのだけれど、
近頃、誠にもって、そうだよなぁ~などと思う。
何が言いてぇのかというと、困ったことに近頃、己の現状がどうにも面白くないのである。
そして、面白くないとどうなるかというと、「それじゃあ人間やめますか」なんて事になったりする。
しかし決まって次に、それも嫌だなぁ、悲しいなぁ、とか思う。
そうなると、「どうすっかなぁ」なんつって、面白いことを探すことにする。

自分のような阿呆も歩けば棒にあたる。
ちょっと探せば面白い事というのは案外、すぐ見つかったりするのである。

なので、人間やめてぇな~なんて人は、とりあえずフラフラすると良い。

ただ何もせず「面白いことねぇな~」なんて、
何回ぼやいてみても、それこそつまらんばかりである。

結局のところ面白くないのであれば、自分で面白くするしかない。



な~んて、ちっとも面白くない事を述べている、面白くない俺。




http://www.youtube.com/watch?v=y6aUbrZYjYE