水戸のスタジアムで半分呆然としたのは私だけではないでしょう。

ただ「半分」です。

前半はチームがやろうとしていることを理解できませんでした。

このような勝負のかかった試合で闘う気持ちやリスクを取って攻撃する姿勢を見せられないのはなぜでしょう?

特に理解に苦しむのは、チームは「勝ちかそれ以外か」の2択の場面に追い込まれていたのに、なぜかリスクを取ろうとしなかったことです。

確かに後半、失点してからはリスクを取って攻撃して追いつきました。

交代もバランスを無視してでも攻撃的に行きました。

ただ、そのような流れは、負けのゲームを引き分けに持っていく形です。

だから、同点で終わる可能性も十分ある流れでした。

ミスのようなプレーもありましたが、それがなくてもどこかで失点していたと思います。

何より、そもそもサッカーはミスが起きて、それが失点に繋がるゲームです。

どこのチームもミスからの失点を何点もしています。

そして、それを42試合積み重ねた結果が今日、出ただけのことです。

 

42試合で積み重ねたミスと、戦い方でこの順位が確定しました。

エスパルスは2位から転落した?

いえ、42試合が終わった時点の順位が全てですから、エスパルスは4位でJ2のシーズンを終えたチームでしかありません。

J1への昇格枠は3つしかないので、本来は1位〜3位までのチームが昇格するのが当然です。

J2の消化試合を減らしてイベントを盛り上げるために、プレーオフが作られているから、4位なのに上位3チームの枠に入るチャンスが与えられているわけです。

3位の東京Vから見たら、長いリーグで自分たちよりも結果を出していないチームにチャンスが与えられるなんて、とんでもない話です。

エスパルスは、しょせんJ2の4位。

プレーオフで、リーグの成績以上のチャンスを与えられて、何を切り替える必要があるのでしょう?

ただ、ただ、ラッキーな話のはずです。

結果以上の幸運が転がり込んできているときに、「気持ちを切り替える」という言葉は適切ではありません。

切り替えではなく、転がり込んできたチャンスをものにする。

私は「リーグ2位」というシーズン途中の成績は忘れました。

 

選手たち、監督、スタッフも、残り2試合は、4位で終えたチームらしくリスクを取ることを恐れず挑んで欲しいです。

 

そして、シーズンの本当の締めくくりとして、サポーター、ファミリーが誇りと思えるような闘いを期待しています。