水曜日にも関わらず、スタジアムに行ってしまいました。

 

ちょうど静岡での仕事があったので、そのまま試合を観ることにしたのですが…

 

新幹線も逃し、翌朝の仕事の気力も大分奪われました。

 

難しい戦術もあったのかもしれませんが、私から分かりやすく見えたのは岐阜の選手たちとの集中力の差でした。

 

人の集中力は15分程度しか続かないと言われます。

 

ですから、90分、120分ずっと持つはずがありません。

 

その条件はどのチームも同じです。

 

攻撃の決定機

守備のピンチ

の場面で一気に集中力を上げるわけです。

 

どれだけ多くの選手が感覚的に察知して、集中力を上げられるかで、得点、失点は変わってくると思います。

 

とすると、「巨大戦力」と言われたり、有名選手がいるエスパルスは集中力の面では常にハンディを負っていることになります。

 

J2の相手チームやJ3の岐阜の選手たちは、誰から言われなくても「見返してやる」という気持ちを全員が持っているでしょう。

 

それを更にマスコミがプレヴューで、煽るわけです。

 

つまり、

「勝てば勝つほど、相手選手が集中し、こちらには無意識の緩みが生まれやすい」

という危険な環境にいるのです。

 

連勝すればするほど、厳しい相手、厳しい試合が待ち構えています。

 

その点では、相手チームの監督の[選手をマネジメントするタスク]は秋葉監督ほど大変ではありません。

 

結局、

・相手の集中力を高めて強くしてしまうのか

それとも

・闘う前から相手に怯ませてしまうほどの結果を出すか

の2択なのです。

 

秋葉監督もそれを分かっていて、後者の流れを作ろうと「超攻撃的、超アグレッシブ」と言ってきたのだと思います。

 

私も、それに協力するつもりでこれまでのブログを書いてきました。

 

今回のエスパルスの失点シーンは、岐阜の選手の動きがエスパルスの選手の動きを上回っていたことから生まれたものです。

 

特に2失点目の前、クリアボールがポストにも当たったときに動き出していたのは、岐阜の選手ただ1人でした。

 

同じ集中力を保っていれば、エスパルスの選手もボールにアプローチできた距離にいました。

 

何が悔しいって、エスパルスの選手たちには高い能力があるのに、それをチームとして半分も発揮できていないことが悔しいです。

 

今回は秋葉監督も「われわれは弱い」と、選手たちを相手と対等な立場で闘志、集中力を発揮させる方向に舵を切り直したようです。

 

おそらく、J2でもJ1でも変わらない集中力をすぐに発揮できる選手と、そのようになるまで時間のかかる選手がいるはずです。

 

これは、

代表や海外など環境が変わっても同じ集中力を発揮できる能力

と同じ意味ですから(岡崎選手がそれを証明しています)、若い選手ほど意識して欲しいことです。

 

監督にはチームの身を切って血を流す、肉を斬らせて骨を断つ、くらいの気持ちでこの難局にあたっていただきたい。

 

負けたって、本当のファン・サポーターは結局、中毒のように、日曜日の19時には、現地やDAZNに張りついて熊本戦を観るさだめなのですから。