先日、福島でバックカントリーガイドをなさっている方を烏帽子岳BCでガイドさせていただいた。おそらく自分よりも経験豊富で、当然スキーもうまい。

普段であれば当然のようにお客様を連れてガイドをなさっているお二人が、自分の庭以外では現地のガイドをつける。え?ガイドするくらいの人がガイドをつけるの?と思う方もいるかもしれないけども、実際、珍しいことではなく、僕もそうすることがあるし、ツアーなどでもよく見る。


単純にそのフィールドの面白いポイントやオイシイところを逃さないため、という側面もあるが、知らないフィールドで、地形図や情報からだけじゃ読み取れない危険から身を守るため、という安全に対する側面がほとんどだろう。


楽しさだけでなく、安全に対してお金をかける。


それに対して応えるのが僕らの仕事。
もちろん、対価を頂いているからといって、全責任を負える訳ではない。ゲスト本人にも自分の身を守れるように行動して頂いた上で、お連れするゲストの体力やスキル、装備などを把握し、そのフィールド条件や天候などに合わせてリードをする。



そんな仕事に対し、真摯に、最大限の注意をもって向き合っているかを自分自身に問う。


アウトドアの仕事に飛び込んで10年が経った。冬の時期を蔵王で過ごし、自然学校でガイドをさせてもらうようになって7シーズン目。

グリーンシーズンはフリーランスとして活動するようになって5年が経った。
自遊庵という屋号をかかげ、リピートしてくださるゲストが少しずつ増えてきた。



「仕事」に対する姿勢を改めて問う。


当たり前のことを当たり前にすることの難しさ。
自分の「甘さ」に対する厳しい目を自分に持つこと。
一つ一つ丁寧に、するべきことをする。余計な時間をかけずに。


自ら選び、これで食っていくと決めた仕事ながら、
たくさんのゲストや周囲の支えに助けられて今がある。



早くも2014年が始まってからひと月が経とうとしている。
その初めの月に自分と向き合い、考える機会をいただいた。


まだまだな自分をまだまだなままにしないよう
ただ漫然とではなく、踏みしめて進む

この経験を無駄にしないこと。
この一年を実りあるものにするために。







・・・不言実行でいられない分、まだまだだなぁ。