昨日はバックカントリーでした。

ボードの方が2名、テレマークの方が1名。
朝から抜けるような青空で、気持ちよくスタート!!







・・・のはずでしたが、


ゴンドラを降りてかもしかリフトに向かうと、僕らの直前でストップ。


原因不明の不具合とのこと。
登山口に向かうためにはもうひとつシングルリフトがあるが、こちらは土日しかやっておらず、動かす予定はないとのこと。
それならばと乗るはずだったリフトの中腹まで行き、ゲレンデを登っていくことに。
この時点で30分後にシングルリフトの運行が決まったことを知るが、待つより歩みを進めることを選択。


30分ほど登ったあたりからコブ斜面に入ったものの、先日の雨と高い気温で溶けたバーンはその後の冷え込みでカチカチに。


大変ながらもボードの方はスノーシューなので一歩一歩確実に高度を稼ぎます。
僕(山スキー)とテレマークの方はシール登行だったので、凍ったところはもちろん、うっすらついた雪の場所も下が固いため、シールが効かず、せっかく稼いだ高度も一瞬でズルズル~っと3歩進んで2歩下がるといった状態。


気づくとコブ斜面の上から滑ってくる人が。
かもしかリフトは依然止まったまま。

正面を見ると予定よりも遅くはなったがシングルリフト稼動をしている。
このまま体力を奪われても仕方がないし、危険もあるので、登った分を考えるともったいないけれど、一度滑り降りてシングルリフトに乗ることを選択。
ボードのお二人はほぼ急踏を終えるあたりまで登ってらしたので上で合流することに。



登りはじめて約一時間。やっと本来の登山口に到着。
気持ちを切り替えて改めてスタート。





山の中は雪も良く、とても歩きやすい。
ただ、そこまでのアドバンテージがある分、無理はせずゆっくりと休みもこまめにとりながら登っていきました。


地球と遊ぶ仙台の街や太平洋が臨めます。


リフトのアクシデントやコブ斜のつらい状態などがあり、やっと山に入ったと思ったら空は薄暗くなり、軽く吹雪き始めました。山が「今日はやめておけ」といっているんじゃないかなとか、まだなにかアクシデントが起こるのかなといった不安を抱きつつも、神経を集中して安全第一で登っていきました。


地球と遊ぶ降りたての結晶がはっきりとした新雪がサラサラ


山頂に着くと少し風が吹いていましたが、屏風岳顔を見せてくれて景色もなかなか。地球と遊ぶ
皆さんと無事登頂の喜びを分かち合いつつ、長居すると冷えるので少し下ったところでゆっくりと休憩することに。


本来、後えぼしバックカントリーのツアーはお昼過ぎに戻るため、昼食は特に必要としないため、おにぎりも何も持ってきていませんが、ロスタイムがあったため、この時点で13:30分過ぎ。
さすがにお腹が減りました。せめてゲストの分だけでもあれば・・・と思っていたら、ゲストのザックからおにぎりやチョコレートが顔を出しました。
なんとご準備がいい。さすがなれた方は違います。
しかも僕の分まで頂き、本当にありがたいお心遣いでした。

こちらで用意していた紅茶だけでなく、ゲストの方がお持ちになっていたコーヒー牛乳(手作りで絶妙な甘さ)に舌鼓を打ち、楽しいお茶会のような雰囲気でエネルギーを充填。
地球と遊ぶ


改めて新雪の山を下り始めます。ボードのお二人はトラバースで大変そうなところもありましたが、全員無事に滑りきり、ちょうど1時間程度の遅れでスクールに帰ってきました。



通常ではなかなか起こりえないアクシデントを乗り越えた皆さんの表情は疲れもあったかもしれませんが、むしろやりきったというすがすがしい表情でした。

今回、イレギュラーな状況でいかに必要な情報を得て、素早く的確な判断を下せるか、ということの大切さを学ばせてもらいました。もっと最善の判断ができたのでは?と考えると、どんなときでも冷静に客観的な判断で行動できるようにもっと経験をつまなければと反省もしました。


今回ご参加頂いた皆様がとても素敵な方々で、今回のアクシデントに対しても非常に前向きで頼もしい方々でした。僕自身とても助けられましたし、お楽しみいただけて本当にうれしかったです。


またぜひ皆さんとリベンジ(?)させていただけたらと思っています。