マグリットで有名なのは、森の中は夜なのに、周りはお昼…みたいな絵とか。
なんちゃってラピュタ、みたいな絵かな。
展覧会の公式ページはこちら。
作品に関しては展示がそうだったのもあるのかもしれませんが、
モチーフが繰り返し使われているのが目につきました。
以前ダリの展覧会を見に行った際、
(ダリもマグリットと同じシュルレアリスムの作家、とされています)
同じモチーフを使っていても変形している分
「繰り返し使っている感」
は少なく感じるんですね。
一方のマグリットの場合、
あまり変形させたりしないので同じモチーフを使っているとすぐにわかる。
wikipediaのマグリットのページに、
「目に見える思考」であり、世界が本来持っている神秘(不思議)を描かれたイメージとして提示したものである
という文章がありましたが、
日常に潜んでいる神秘や不思議を目に見えるかたちで表現するためには、
モチーフはそこまで変えない方がわかりやすいのかもしれませんね

モチーフそのものよりも、
その背景をガラッと変えることで「あたりまえ」に揺さぶりをかけ、
日常の不思議を浮き彫りにする
って感じの印象を受けました。
また今回の展示では、
入口そのものが作品を模したものであったり、
ミュージアムショップの店員さんがみんな山高帽かぶってたり

(音声ガイドの石丸幹二さんもかぶってましたね)
主催者側が観覧者をマグリットの絵の世界観にひきこもうとする努力が
そこここに感じられました。
もしやtwitterなどでのつぶやきネタとしてやってたのかしらと思いましたがどうなのでしょうね。
(企画側を紹介した下記の記事では特にそのようなことは言ってないのですが。)
「マグリット展」に見る 人を呼ぶ美術展の裏側|ojo
記事によると通常4、5年がかりの企画のところ、今回は倍の9年がかりだそうです。
それだけ気合い入れてるんだな~

東京では6月29日まで(京都では7月11日-10月12日)とのことですので、お時間ある方は是非観にいってみてください

※これから行くという方へ。
展示室内結構寒いです

会場で羽織ものを貸していただけますので、
入口で「ちょっと寒くない?」と思った人は我慢しないでお借りすることをオススメします
