「最終処分場のメドをつけられると思う方が楽観的で無責任だ」。小泉元首相の「即 原発ゼロ宣言」がよほどシャクにさわったのだろう。「核のゴミ」の最終処分場について、国が候補地選定に本腰を入れる方針を固めた。

全国から100カ所以上の候補地を選ぶ――と報じられているが、国の主導で処分場選定が進むことに対し、戦々恐々としているのが千葉県市原市の住民だ。市原市に最終処分場をつくるという情報が出回っているからだ。
市原市民がこう言う。
「市民の憩いの場所でもある標高290メートルの『大福山』から見て北に位置する山間の造成地に処分場がつくられるのではないか、と噂になっています。あの地域は以前からゴミの不法投棄が絶えなかったが、ここにきて県が突然、行政代執行でゴミの処理を始めたのです。皆、『何で今ごろ?』って首をかしげています。付近は民家も少ない。住民の間では『処分場の候補地になるのでは』と懸念する声が出ています」
住民の声を裏付けるように、週刊誌「女性自身」(12月10日号)も「千葉県X市に核廃棄物処分場を……」と題した記事を掲載。県民の間では「どこだ?」と大騒ぎになっている。
市原市はホントに国から核廃棄物の処分場候補地として打診されているのか。市に確認すると「把握していない」(広報担当)と全否定。一方、千葉県も「聞いたことがない」(総合企画部)と答えた。
フィンランドにある「オンカロ」のような施設をつくるとなったら、地域の市民が不安になるのは当然だ。
「『核のゴミ』は地中に埋めても、半永久的に強い放射能を出す。運搬中に漏れ出す恐れだってないわけじゃない。最近は房総沖の地震も多発している。千葉県に核の最終処分場をつくるなんて危険極まりないですよ」(市民)
国会では現在、希代の悪法「特定秘密保護法案」が審議中。原発関連施設は「テロの標的になる」とかテキトーに理屈をつけて「秘密」になるだろう。このまま法案が成立すれば候補地がどこになるのかも「秘密」になる。市民が何も知らない間に危険な核の処分場がつくられることになりそうだ。


 何をやっているのか非公表のまま、深い穴が掘られていたら千葉県かどこかに関わらず、要注意だ。

 最終処分場でなくても、東京の某団地や北区の製薬工場跡地、あるいは豊洲のような猛毒の埋設地を掘り返して「無毒化処理」の口実でアリバイづくりをしている恐れがある。

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