こうの史代 漫画原画展
ー街から国へ、そして世界へー
「もう少しでおわるよ。せっかく招待券もらったのに」と、つれあいに言われて、急いで呉市立美術館へ「こうの史代 漫画原画展」を観に行きました。
この「こうの史代 漫画原画展 ー街から国へ、そして世界へー」は、『夕凪の街 桜の国』誕生20周年を記念して開かれたものです。
こうの史代さんは、広島市生まれの漫画家です。
原爆をテーマにした『夕凪の街 桜の国』や、呉空襲などをテーマにした『この世界の片隅に』(2016年に映画化)の作者です。
呉市立美術館は、こぢんまりしていますが、なかなか雰囲気のある美術館です。
これは入り口に立ててあった看板。
玄関はこんな感じです。
左の看板の下には、
この話は
まだ終わっていません
何度夕凪が
終わっても
終わっていません
という、こうの史代さんの言葉が書かれてありました。
そうですよね。
原爆(放射能)被害のことも、原爆投下の可能性も、戦争も、終わっていません。
今の問題ですよね。
でも、こうの史代さんの温かみのかる画風のせいか、原爆のシーンも、戦争のシーンも、過度に悲痛にならず冷静に考えながら見ることができました。
そういえば、作家で劇作家だった井上ひさしさんが
むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
と、言っておられたことを思い出しました。
どこか通じるものがあるような気がします。
それから呉市立美術館のある「美術館通り」は、1987(昭和62)年に「日本の道 百選」に選ばれたんだって…。
全く私は知りませんでした。
何だか地味にすごい
って言うことで、この辺で終わりにします。
最後まで読んでいただきありがとうございました (感謝)