昨日(11月1日)、「写経会」(『仏説阿弥陀経』14回目)をしました 。
時間は、朝の10時から11時半までです。
まずは、おつとめ(礼讃文・仏説阿弥陀経・私たちのちかい)をしました。
その後、写経していただく部分を住職がお話ししました。
そして、みなさんに写経していただきました。
◎お話は、「六方段(ろっぽうだん)、北方世界」と「仏教の世界観」についてです。
①「六方段(ろっぽうだん)」について
六方段とは、六方(東・南・西・北・下・上)におられるガンジス河の砂の数ほどの多くの仏さま方が、阿弥陀仏のお徳(智慧)を讃嘆し、そのお救い(慈悲)が真実であると証明していてくださっていること。
また、ガンジス河の砂の数ほどの多くの仏さま方が、すべての衆生(しゅじょう)に「阿弥陀仏のお救いを信じ、念仏申して生きていくこと」をお勧めくださり、その通りに念仏申して生きるものを護ってくださるということです。
私は思います。阿弥陀仏のお徳(智慧)とお救い(慈悲)に対して、すべての仏さまが ” いいねボタン ” を押してくださっているのだと…。
そして、私たちは ” いいねボタン ” がガンジス河の砂の数ほど押されているのを知って、阿弥陀仏のお徳(智慧)とお救い(慈悲)を信じる身へと育てられるのです。
②「仏教の世界観」について
『阿弥陀経』の六方段には「三千大千世界(さんぜんだいせんせかい)」と出てきます。
調べてみると、一世界が千集まったものが小千世界、小千世界が千集まったものが中千世界、中千世界が千集まったものが大千世界といい。
一世界が千の3乗の数集まったという意味で大千世界のことを三千大千世界というのだそうです。
じゃ、一世界ってどんな世界のなかなぁと思って調べてみると…。
何もない宇宙のような空間に風輪(高さ1120万キロ)という円盤状のものが浮かんでいて、
その上に水輪(高さ560万キロ)、金輪(高さ227万キロ)という円盤状のものが積み重なっているとのこと。
金輪の上には、須弥山(しゅみせん)をはじめとする九つの山と八つの海、それから四つの大地があり、私たちは四つの大地のうち須弥山の南側にある贍部洲(せんぶしゅう)に住んでいるといわれ、空中では、須弥山の中腹付近に太陽と月がまわり、四天王がそれぞれ四つの大地を守っているとされます。
ちなみに、私たちの住む贍部洲は増長天(ぞうちょうてん)によって守られているとのこと。
須弥山の高さは56万キロで、その頂上、忉利天(とうりてん)には帝釈天(たいしゃくてん)が住む善見城(ぜんけんじょう)があるとされ、須弥山の頂上の上(空中)には、夜摩天(やまてん)、兜率天(とそつてん)、化楽天(けらくてん)、他化自在天(たけじざいてん)があり、ここまでが淫欲や財欲がある欲界といわれる世界なのだそうです。
その上には欲を離れた清らかな物質だけの色界(しきかい)や、さらにその上には欲も物質にもとらわれない清らかな精神だけの無色界(むしきかい)があるそうです。
この欲界、色界、無色界のことを三界(さんがい)といいます。
この三界は、私たち衆生が流転する迷いの世界を三種類に分類したものとのこと…。
この一世界に一仏がおられ、その仏さまのお説きになる教えは三千大千世界に響きわたるといわれます。
調べていくうちに、何が何だか分からなくなりました 。
なので、ここら辺で終わることにします。
あしからず 。
しかし、昔のインド人の発想力には驚かされます。
これって地球規模じゃなくて宇宙規模
いや天文学的宇宙規模 で自分たちの住んでいる世界を見ていたということではないですかね…。
*次回の「写経会」は、12月1日(水) 午前10から11時半です。
お問い合わせは、明円寺まで (電話 0823-21-4103)。
よろしくお願いします (合掌)。