第13回 「Beep」のゲーム雑誌業界での位置づけ | ゲーム黄金時代 ゲームが熱かった日々そして業界の人たち

第13回 「Beep」のゲーム雑誌業界での位置づけ

 当時いろいろなゲーム雑誌が刊行されていたが、「Beep」は、「ファミリーコンピュータマガジン」「ファミ通」「マル勝ファミコン」など後発の雑誌に、次々と発行部数で抜かれていた。あの頃、実売部数が十数万部程度だったと記憶している。
 雑誌は発行部数と実売部数の差、返本率が低いほどビジネス的に成功とされる。編集長は、だいたい返本率20%以内を目指して雑誌を作っている。
 「Beep」は、返本率が30~40%になることもあり、会社では、優等なパソコン雑誌、ダメなゲーム雑誌という雰囲気があった。
 編集長になってしばらくした頃、日本コンピュータシステム(NCS)という会社がメサイヤというブランドでゲームビジネスに参入するので、ゲーム雑誌の編集長を集めて披露パーティーを開催するという。
 そのパーティーに参加し、形式的な進行が終了し、次にみんなで二次会の飲み屋に行くことになった。
 その店に行くと、雑誌ごとに座席が決まっていて、それぞれ座席に案内された。中央の座席は、「ファミリーコンピュータマガジン」「ファミコン通信」「マル勝ファミコン」で、ほかの雑誌の編集長は、その周辺にばらばらに座るようになっていた。
 NCSの社長や部長は、みんな中央の座席で売れている雑誌の編集長たちと飲みながら歓談をしていたが、私は、隣に座っていた「マイコンベーシックマガジン」の大橋さんとずっと話し込んでいた。もちろん社長や部長が来るはずもない。とはいえ、そのお陰でその後大橋編集長と親しくさせてもらうことになるのだが。
 そこでわかったことは、「Beep」は、ゲーム雑誌業界の序列中で決してメインではないということだった。



ゲーム黄金時代 ゲームが熱かった日々そして業界の人たち-「ファミリーコンピュータマガジン」の名物コーナー


「ファミリーコンピュータマガジン」の名物コーナーといえばこれ。


「ノスタルジオの風」をもらったのでプレイしてみたら、予想外にサクサク進むので、すっかりはまってしまった。
RPGが面倒くさいと考えている人には向いているゲームだと思う。


ゲーム黄金時代 ゲームが熱かった日々そして業界の人たち-ノスタルジオの風