第8回 すぎやまこういちさん | ゲーム黄金時代 ゲームが熱かった日々そして業界の人たち

第8回 すぎやまこういちさん

 すぎやまさんと私がお付き合いするようになったきっかけは、やはり「Beep」である。
 ゲーム音楽についての取材で「Beep」の編集者とライターがすぎやまさんのお宅にうかがったときのこと。
 スタッフが取材から帰ってきてしばらくすると、すぎやまさんのお宅から編集部に電話があった。
 電話に出てみるとすぎやまさんの奥さんからだった。「誰か私のスニーカーを間違えて履いて帰っていませんか?」という。調べてみるとそのとおりだったので、私が奥さんの靴を携えてすぎやまさん宅に謝りに行ったことがそもそもの始まりだった。
 その後お付き合いさせていただいているうちに、すぎやまさんはゲームが大好きなのに、まだ本を出版されていないということがわかったので、お願いして作らせていただいた。
 すぎやまさんは、私たちの世代の人から言わせるとグループサウンズの歴史を作った方で、私も中学生時代大ファンだった。そういう方といっしょに仕事ができることが、とてもうれしかった。
 その後すぎやまさんには、私が編集長をしていた「ザ・スーパーファミコン」という雑誌では、隔週でいろいろな方と対談していただいた。
 例えば、ゲーム大好きな歌舞伎役者中村勘三郎さん、将棋のゲームをプレイされていた棋士の羽生善治さん、「スーパーマリオブラザーズ」が気に入っていたジャズミュージシャンの渡辺貞夫さんなど、すぎやまさんの知り合いの方々に登場していただいた。
 もちろん、ゲーム業界の著名人、任天堂の宮本茂さんや当時スクウェアの坂口さんと植松さんのコンビ、広井王子さんなどの豪華なゲストにも登場していただいた。


 最近プレイしている「カセキホリダー」。シリーズものが多いDSタイトルの中ではオリジナルで健闘している。


ぼくらはカセキホリダー