自分が不利の状況で頭を下げるのは下策だよ
某所諸々で、火吹きそうになっていますが、言うならば「戦術」としてとることができるのが、これ。
「機動警察パトレイバー9巻(文庫版)」(ゆうきまさみ) - Book From Library
http://d.hatena.ne.jp/imashiro/20120325/1332692766
手段のために目的を選ばない男~悪役の企業人の独創的な類型/内海課長(機動警察パトレイバー) - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20080317/p3
言うならば常に自分を優位な立場に置く(正確には、相手から見て優位な立場にいる、と妄想させる)ということです。
ここに出てくる内海課長(リチャード王)の行動は、文庫本の9巻前後を読めば分かるので解説しませんが、この手法をどうやって仕組むかというと、
- 相手自身の「言葉」の罠に相手を誘い込む。
- 相手が、罠に陥った、窮地に至ったと思い込ませる。
- 手を差し伸べる。
ということだけです。これって、DV(ドメスティック・ヴァイオレンス)や、高級布団の密室販売手法と同じなので、「知っている方は知っている」ハズなのですが、ああ「善人」の方はあまり知らないようなので、公開しておきます。悪用しないよーにねッ!!!
# 善人気取りも、過ぎれば単なる迷惑な人になるので、それも注意して。
具体的に言えば、「暴力を振るったあとにやさしくする」という閉鎖空間、密室で行き場がない状態で自分の通の良い手段をさも唯一の手段のように差し伸べます。
- 相手の言葉尻を掴んで、相手を悪者にします。
「あなたが悪いから、私がこんな風になったんだ」
「そんなことを言うと私は、××になってしまう」 - 相手がその「善人性」により、反省しようとします。あるいはうろたえます。
ここで、自分の立場は動いていません。勝手に相手が沈んでくれます。 - この瞬間に、手を差し伸べます。
「もし、あなたが、○○を私に許してくれたら、私はよくなるかも」
「もし、あなたが、○○をしてくれたら、こんな風にはなりませんよ、どうします?」
ってな具合ですよね。あたかも、3番目はwin-winの提案をしているように見えますが、こちらの「勝手」を言っているだけで、相手のことなんてちっとも考えていません。自分の都合のよいことを○○に当てはめればよいのです、簡単ですねッ!!!
- 相手が優位な立場にいます。それを逆転するように、土俵を変えてしまいます。
「しかし、12月の移行作業があるから、社内的に間に合わせないと貴方の立場が悪くなりますよね?」
「いまの時点で、他のIT会社を頼むと高いどころかスケジュールに間に合わない可能性がありますよね?」 - 発注している立場であっても、所詮「課長」レベル。相手の社長の肩に乗って畳み掛けます。
「まぁ、今からやるとして、こんなスケジュールになりますよね、大変ですね~」
「まぁ、こちらも忙しいですから、条件もありますし、この件は別の機会にでもお話しが貰えれば..」
「調節といっても、経験上色々大変でしょうし...いや、これは別な話ですが」
中間職の厳しさを手に取るわけです。 - で、その場の打ち合わせはおしまい。次の日程も立てません。
相手からメールでも連絡があったら、初めて頭を下げましょう。
「いやいや、先日はあのような話をして申し訳ありませんでした。スケジュールに関しては、こちらで検討しますので...」
「あれから色々気になってはいたのですが、忙しかったもので、申し訳ありませんでした。前回の遅れをはスケジュールを調節をしていきたいと考えて...」
な風に、優位になって金額交渉です。
ね、簡単でしょッ!!!
まあ、相手が上手である場合もあるのでその場で注意が必要なのですが、今回?に関しては大丈夫ですよ。下手に無休/無給で引っ張られるぐらいならば、相手に判断をゆだねてあげて「罪悪感」を埋め込むのも、ひとつの手法だったり。