「伊雑宮」


伊雑宮 は、三重県志摩市にある伊勢神宮の別宮。いざわのみや、いぞうぐうとも言う。日本の聖地ベスト100 にて、第52位に比定されている。


ちなみに、伊勢神宮の内宮は、第42位。伊勢神宮の外宮は、第56位。伊勢神宮の滝原宮は、第15位。伊勢神宮の月読宮は、第65位。伊勢神宮の朝熊神社、鏡宮神社は、第88位。


天照大神を祭る神社であるが、古代においては、磯部・海部の民の産土神(うぶすながみ)が祀られていたとも伝わる。


代々、伊勢神宮の禰宜を務めてきた荒木田氏(内宮禰宜)や度会氏(外宮禰宜)は、どちらも磯部氏の出であり、伊雑宮が内宮・外宮の本家であるとの説もある。






「巾着楠」


伊雑宮の域内にある、根本が膨らんだ巾着楠。金運のご利益があるとされている。




「佐美長神社」

伊雑宮の所管社で、伊雑宮の南西約1kmのところにある。


倭姫命が、稲穂をくわえてきた真名鶴が、その穂を落としたことから、その場所を祝い祀ったとの伝説の地である。




「鸚鵡岩」


伊雑宮の北西にある和合山の中腹にある巨大な一枚岩。


「語り場」で声を出すと、その声が岩に跳ね返り、50mほど離れた「聞き場」で、岩が話をしているかのように聞こえることから、鸚鵡岩と名付けられている。





「天の岩戸」

天の岩戸 は、逢坂山の中腹にある水穴のこと、恵利原の水穴とも言われる。伊雑宮のある志摩市を取り囲むように、逢坂山は、そびえている。天の岩戸は、中央構造線(龍脈)に流れる龍の気があふれ出す龍穴の一つと見なされている。


また、天の岩戸は、古代龍神信仰の名残とされ、伊雑宮の磐座と考えられる。


内宮と伊雑宮は、逢坂山をはさみ対照的に配置され、逢坂山を源流とし、北に流れる島路川の下流に内宮が、南に流れる神路川の下流に伊雑の宮がある。天岩戸は、神路川の源流の一つ。




「風穴」


天の岩戸から山道を500mほど進むと、恵利原の風穴がある。


風穴の前に立つと、中から冷気があふれだしているのを感じることができる。