ミコト「不条理な事件に巻き込まれた人間が、自分の人生を手放して、同じように不条理なことをしてしまったら負けなんじゃないですか?」
【アンナチュラル】
2017年3月9日放送の第9話、
3月16日放送の第10話のまとめ感想☆
赤い金魚を持つ遺体。
中堂が捜してる犯人につながる証拠。
殺された恋人(糀谷夕希子)の口の中にもあった同じ印。
さらに、六郎が持っていたピンクのカバの絵。
最後に持っていたのは、犯人だけ。
六郎に渡した宍戸に問いつめると、犯人は・・・
ビル火災で唯一助かった男・高瀬。
高瀬は不動産屋で、内覧に来た女性を次々と殺していた。
25人目の被害者。
濃度の薄い猛毒ホルマリンを点滴で投与。
酸素のない環境で繁殖するボツリヌス菌が、死んだ人間の胃の中で繁殖。
高瀬は全ての証拠を燃やした後
「殺されそうなので、保護してもらいたいんです」
と、血まみれの服を着たまま出頭。
高瀬「勝手に死んだんです。」
部屋の内覧に来た被害者は、腹痛を訴え、突然倒れて死んだ。
自分のせいにされると怖くなり、腐らないようにホルマリンを点滴。
スーツケースにいれ、隠した。
シャツの血は、26人目の被害者の血。
内覧中、突然死亡し、事故物件にならないように、死体を解体。
高瀬「本当です。だから自分から出頭したんです。僕は誰も殺してません。」
死体遺棄と死体損壊。
しかし、殺害は否認。
A~Zの26人。
アルファベット表は、殺害方法を表したもの。
全て知っている宍戸は、わざと重要な情報だけ隠し、本や雑誌に記事を載せ、楽しんだ。
鍵は、ホルマリン漬け事件を立証できるか。
高瀬も、弁護側も、ボツリヌス菌の食中毒のせいで死亡を主張。
ミコトの鑑定書からボツリヌス菌の記述を消すことを勧められるが・・
ミコトも、所長も、真実を書いた鑑定書を提出。
所長「UDIラボは中立公正な機関です。補助金は頂いても、お上におもねり解剖結果をねじ曲げるようなことはしません。」
烏田検事「高瀬を殺人で裁けなくてもいいんですか?」
所長「それはそちらの仕事でしょう!うちはうちの仕事をきっちりやってるんです。責任転嫁しないでいただきたい!失礼!」
所長の行動に感謝するミコト。
所長「職員一人に背負わせて知らぬ存ぜぬはできません。嘘の鑑定書を一度でも出せば、美澄さんは、きっと法医学者としての自分を許せなくなる。法医学者は、我が国にとって貴重な存在です。これからも頑張ってもらわないと。」
あと、できることは・・・?
糀谷の父親は、宍戸が書いた記事から、真犯人が高瀬だと確信。
中堂を犯人だと思い、話も聞かず、墓の場所も教えず、毎年命日に手紙「罪を認めて償え」を送った。
否定しないのは、罪を犯したからだと考え、心の中で何度も殺した。
謝罪しようと中堂を探す。
中堂は、辞職覚悟で、宍戸に接触。
高瀬に繋がる証拠は、赤い金魚を作るボールのみ。
宍戸が隠し持っていたボールを、中堂は脅して手にいれるが、硫酸と混じり、DNAは取れなくなる。
宍戸「残念だったな。最後の証拠もなくなった。フグの毒まで用意したのにな。解毒剤ありがたく頂戴したよ。」
ミコト「フグの毒の解毒剤は存在しない。」
最初の注射は、ただの麻酔。
二つ目に飲んだのが、毒。
中堂「ゆっくり苦しみながら、死んでいけ。」
ミコト「不条理な事件に巻き込まれた人間が、自分の人生を手放して、同じように不条理なことをしてしまったら負けなんじゃないですか?」
ミコト「中堂さんが負けるのなんて見たくないんです。私を・・私を絶望させないで下さい。」
毒物を少し舐める六郎。
六郎「甘い。嘔吐と運動失調、意識レベル低下。これ前、東海林さんが言ってたエチレングリコールなんじゃ?」
※エチレングリコールは、第1話に出てきた毒物。
当てられた中堂は、解毒剤ホメピゾールをミコトに渡す。
証拠は全てなくなった。
テネシー州に住む父親は、翌日帰ることに。
東海林「ウォーキングできないデッドの国か。」
所長「何ができない?」
東海林「ああ。土葬の国の人だなって。」
調べられる遺体はまだあった。
8年前、火葬せず埋葬された夕希子の遺体。
技術が進歩した現在、判定キットID Plusで、わずかな細胞レベルからDNAを検出できる。
夕希子の歯の裏側から検出されたのは、高瀬のDNA。
ゴムボールを口に押し込む際、歯に指を引っかけた。
高瀬は、母親からゴムボールを口に押し込まれる虐待を受けていた。
ミコト「被害者の口の中には被告人のDNAが付着していた。これは言い逃れようのない事実です。
私達、法医学者の仕事はご遺体を調べ、検査し、正確な死因を把握し、事実を鑑定書に書くことです。
もちろん、そこには犯人の気持ちや感情なんて書かれていません。」
ミコト「ご遺体を前にしてあるのは、ただ命を奪ったという取り返しのつかない事実だけです。犯人の気持ちなんて分かりはしない。あなたのことを理解する必要なんてない。」
ミコト「不幸な生い立ちなんて興味はないし、動機だってどうだっていい。ただ、同情はしてしまいます。この可哀想な被告人に。被告人は今もなお、死んだ母親の幻影に苦しめられています。30歳を過ぎてもなお、子供の頃のまんまなんです。」
高瀬「黙れ。」
ミコト「誰も彼を救えなかった。」
高瀬「黙れ。黙れ。」
ミコト「あなたも、自分自身を救えなかった。」
高瀬「黙れ。」
ミコト「あなたの孤独に、心から同情します。」
高瀬「・・やりたくてやった。誰に言われたわけでもない。殺したくて殺した。母親は関係ない。26人。誰もマネできない。俺はやり遂げた。」
高瀬は犯行を認めた。
宍戸も、殺害現場の毛髪により、殺人ほう助で逮捕。
宍戸「ライオンに食われるシマウマを撮影するカメラマン。あれと同じ。」
ここは野生動物の世界ではない。
毛利「人間界にはな、刑法ってもんがあんだよ。」
末次『読者が知りたい事を書くのがマスコミの使命。』
六郎『こんなの、みんなが傷つくだけです。使命なんて言うなら、宍戸さんに本当の事を書かせてください。』
真実を謎として面白おかしく記事を書く宍戸に腹を立てていた末次。
末次「読者が読みたい記事ナンバーワン。高瀬事件の真実。これ、売れちゃうかもね。」
末次にお辞儀をする六郎。
夕希子が最後、父親に電話で言ったこと。
『今度の絵本は、二匹のカバが一緒に旅をする話。一緒に暮らしてると甘えちゃうからさ。しばらく一人でやってみる。でもいつか、また二匹に戻って、一緒に旅するんですよ。』
父親「夕希子の旅は終わったけど、あなたは生きてください。」
法医学は、7K。
きつい、汚い、危険に臭い、給料安いに気持ち悪い。
(坂本)嫌いじゃない。
(中堂)そんなわけねえだろ、クソが。
(東海林)クソがのK。クソが。
坂本さんもUDIに戻ってきた。
(東海林)中堂さんのこと、もういいの?
(坂本)スナフキンだと思えば愛せる気がして。
そして、バイトとして入ってきた人・・
(六郎)法医学は未来のための仕事!いずれ自分も胸を張って、そう言えるようになりたいです!
おかえり、ヘッポコ探偵・六郎(*^^*)
End
★★★★★★
ついに、終わってしまいましたー。
犯人以外、全員が格好よかった!
過去の話に出てきた人物や毒物がどんどん出てくる。
そして、最後、犯人を捕まえる証拠は、中堂さんの恋人のご遺体から出てくる。
セリフも多い中、テンポよく、カットが変わり、膨大な量の情報をボケも入れつつ、視聴者に届け、1話見ただけで、映画を見た感覚にさせるドラマ。
時々出てくる夕焼けなどの美しい映像。
素晴らしいドラマでした(* ´ ▽ ` *)
シーズン2もあることを心待ちにしてます!
★おまけ★