はい、こんにちは!
真弓接骨院の織田でございます。
今回は二番目の脳神経である「視神経」についてお話していきます。
ちなみにこの内容途中まで書いていたのに全部消えてしまってもう一度打ち込んでいるよ!
心が折れる出来事が多くて嫌になっちゃうよ!\(^o^)/笑
ちなみに記事が消えてしまって心折れた直後に
うちで飼っている猫さんがお尻の毛に絡みついたウンコをとるため
お尻を床に擦り付けながら走り回っているのを発見。
猫って器用なことするよねぇ。
ちなみに猫飼っていなくて私が言ってることがわからない人のために
動画さがしたらyoutubeにあったので↓の動画を参考にどうぞ。
25秒くらいから見てみてください。
これを5センチくらいの立派なウンコをつけた状態でされた私の気持ちが分かりますか?
「ひぃいいいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
って叫びましたよ。
おかげであちこち汚れました。
おまえ…傷口に塩塗るようなことするなよぉ…
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
では今回お話する視神経は、字のごとく「目で視るための神経」に特化した感覚神経です。
人が外部から得る情報の8割~9割は視覚から得ています。
それほど視覚というのは重要な感覚なんですね!
まずは視覚の情報を得るための器官である「眼球」の構造から見ていきましょう。
これは眼球を地面に対して水平に切断した図になります。
(ちなみにこれは右目です)
左下に赤いマーカーをしているところが「視神経」です。
この視神経を上の方に辿っていきますと眼球の内側に縁に沿ってペターと薄く張り付いていますね?
これは「網膜」といいます。
この網膜は「視細胞」と「色素上皮」というものから成り立っています。
視細胞といいのは「光受容器」と言われるもので、
目から入った光の情報を受け止める器官ということです。
我々が情報を得るためには重要な所ということですね!
「網膜剥離」という言葉なら聞いたことある人いるのでは?
そう、その網膜はこのことです。
ではこの網膜はどんな構造をしているのでしょうか。
上の図ですと単なる一枚の膜が引っ付いているように見えますでしょ?
いやいや、そんな簡単なもんじゃないんですよ。
この赤いマーカーで囲っている部分が網膜です。
上にあった眼球切断図の網膜のすぐ外側にある紫っぽい色の部分が「脈絡膜」
そして脈絡膜のまたすぐ外側にあるのが「強膜」です。
脈絡膜と強膜は複雑じゃないですけどね、
網膜はなんと複雑なこと!!
層が10層もあるんですよ。
どれだけ「視覚」というものが複雑で重要な感覚なのか
この網膜見ただけでもわかりますよねぇ。(しみじみ)
この網膜にある光受容器の視細胞には「錐体細胞」と「杆体細胞」の2種類があります。
それぞれ特徴的な役割があります。
「錐体細胞」…強い光に反応し明るいところでの視覚や色彩に関与する。
「杆体細胞」…錐体細胞より1000倍も感受性が高いため、薄暗いところで働く。
つまり光が強い日中は錐体細胞が主に働き、
暗い時には杆体細胞が主に働きます。
この視細胞10~100個が一本の視神経に収束されていきます。
では眼球から出た視神経はどのように脳に繋がっていくのか。
真横から見るとこんな感じになっています。
わーお
ちょっとグロテスク☆
眼球から伸びた神経が大脳の一番後ろまで到達していますね?
大脳にはそれぞれの場所によって担当部位が決まっています。
これを機能局在といいまして、ブロードマンという人が脳のこの部分はこの機能を担当している!ということを調べて地図にした物が有名です。
↑こんな感じで場所にごとに番号をつけて分かりやすくしてあります。
で、視覚を担当するのは頭の後ろである後頭部に存在しています。
ここを「視覚野」といいます。
(”野”というのは領域のことを表現しています。視覚領域ってことですね。)
んで、この大脳を真下から見るとこうなります。
わーお
ちょっとグロテスク☆
こうしてみると、眼球から出てきた神経が中央で交差しているのが分かりますよね?
このバッテンになっている部分を「視交叉」といいます。
ちなみに
眼球から視交叉までは「視神経」という名前ですが、
視交叉から後ろは「視索」と名前が変わります。
解剖学では目印となるポイントから名前が変化することよくあります。
名前が変化しても同じものなのにね。
そのおかげで覚える量が膨大です。まったく…┐(´∀`)┌ヤレヤレ
話もどって
実は右目から入った情報はそのままストレートに右の視神経を伝導するわけではないんです。
また視覚の伝導もちょっとややこし。
画像のコントラスト上げて色分けが分かりやすくなるかなと思ったんだけど…
う~ん。
これは真上から視覚がどうやって後頭部の視覚野まで到達するのかを表しています。
右の視覚で説明していきますね。
さきほどの画像を拡大して色分けしました。
左目の視覚と重なる部分があると分かりにくいので右目の視覚範囲のみをオレンジで囲っています。
右目でみた物体のうち
左側の緑の部分は右側の耳側にある網膜へ
右側の紫の部分は左側の鼻側にある網膜へ入っていきます。
はっ!?って感じですけど
「そういうもんなんだ~」って感じで受け止めて下さい。
逆の左目も同じです。
左側の情報は右側へ
右側の情報は左側へ。
ここから先が問題なんだなぁ~
先ほど「視交叉」がでてきましたよね。
この視交叉は名前の通り視覚が交差する場所なんですけど
右目の視神経が全て左へ行くわけじゃないんです。
網膜の鼻側半分は交差しますが
網膜の耳側半分は交差せずにそのままです。
はぁ??どういうこと?
ってなりますね。
先ほどの図を拡大しましょう。
右目の緑の線はそのまま右へ行ってますけど
左目の緑の線は視交叉を通って右側へ行ってますね。
反対の紫の線も同じです。
鼻側にある視神経だで交差しています。
こうして交差した後は視神経は視索と名前を変えて次に脳の「視床」にある「外側膝状体」というところに到達します。
この黄色い丸で囲んでいる部分が外側膝状体です。
横から見ると真ん中辺りにあります。
この外側膝状体は視覚の中継をする部分ですが、全てがこの外側膝状体を通るわけではないんですね。
一部は中脳にある「上丘」、視蓋前域、視交叉上核といった部分にも行きます。
メインは外側膝状体ですけどね。
↑こんな感じですね。
ちなみに、中脳の上丘は視覚の「反射」に関わる情報が入ってくる場所です。
視界で何か動くと目がそっちに向けるのはこの反射に当てはまります。
この上丘というのは中脳にある小さな瘤みたいな見た目をしていまして、まさに「丘」です。
「上の丘」があるということは「下の丘」もあります。
この青で囲っている部分の上2つの瘤が「上丘」で
下に2つあるのが「下丘」です。
分かりやすい名前をつけてくれた偉大な解剖学者さん、どうもありがとう。
そして外側膝状体にも似た名前である「内側膝状体」も存在しています。
外側膝状体と上丘は「視覚」に関与しますが、
内側膝状体と下丘は「聴覚」に関与します。
ここ試験でも問われるのでごちゃごちゃにならないようにね!
今回は視覚の話なので聴覚はスルーするよ!
さて、話を戻します。
外側膝状体を中継した情報はある程度分別されて整理され、その情報の内容によって(動きに関する情報、色、形の情報など)複数の線維に分かれて放線状になってから後頭部にある「鳥距溝(ちょうきょこう)」という溝の周囲にある「一次視覚野」に到達します。
ここで膨大な情報を分析して「連合野」とよばれる場所におくられて
「見ているものはどこにあるのか?」
「見ているものはなんなのか?」
というのが連合野で判断されて
我々は「目の前を赤い車が左から右へ走った」という風に把握することができるんですね!!
脳って忙しいね!!
細かい部分は省いていますが、ざっとこのような流れになります。
視神経は視る神経なので、教科書なんて4~5行くらいで説明終わってますけど(笑)、
視覚全体のことも含めてご説明しました。
いや~この内容が消えたから嫌になって放置してたら
放置しすぎていました(・ω<) テヘペロ
次回は「動眼神経」についてご説明します~!
真弓接骨院
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