前回の復習問題です。
問 次のア~ウについて、標本調査を選べ。
ア: 学校の定期テスト
イ: テレビ番組の視聴率調査
ウ: 工場で作られた電池の、寿命の検査
【答え イ、ウ】
標本調査は、全数調査をすることが不可能(あるいは困難)で、その調査の意味を失わない場合のみ実施できます。
ア:
学校の定期テストは、「全数調査」です。テストは、その人自身の到達度を
チェックするのが目的ですが、標本調査ではその意味を失ってしまいます。
イ:
テレビの視聴率調査は、テレビを見ているすべての人を対象にしているわけではありません。テレビを持つ世帯の中から、ランダムに選出された世帯の見ている番組を調べています。
例えば、100世帯を調べたとして、そのうち20世帯が「A」という番組を見ていたら、その番組の視聴率は20%ですね。
ウ:
これは、標本調査です。全数調査は不可能ですね。もしも全数調査をしてしまった場合、売り物にする電池が無くなってしまいます(笑)
例えば、100本の電池の寿命の平均が10時間だとしたら、「10時間持つ電池」として、全ての同じ商品が売り出されるわけです。
どうですかね。思い出しましたか?
思い出したら、次に進みましょう!!!
今回は、標本調査の用語について解説します。
調査したい集団全体の事を「母集団」と言います。
これに対して、標本調査の対象として母集団から選び出された一部を「標本」と言います。
以下の文は標本調査の一例です。この文章中から、「母集団」「標本」にあたる部分を見つけてください。
『○○高校生が毎日どのくらいの睡眠をとっているかを調べるために、県立の○○高校でアンケートを実施した。しかし、その高校の生徒数は1200人と、多すぎるために、くじ引きで当選した100人だけにアンケートを実施した。(この文章内容はフィクションです)』
さあ、どうでしょう。
どれが「母集団」で、どれが「標本」でしょうか。
今回の調査の目的は「○○高校生の睡眠時間」であり、標本調査を実施しても問題はなさそうです。
調査したい集団全体が「母集団」なので、母集団は『○○高校生1200人』ですね。
これに対して、実際に標本調査(アンケート)を実施するのは母集団の中から『くじ引きで当選した100人』なので、これが「標本」です。
どうですか。これらが、よく使われる用語になります。
また「標本の大きさ」という語がつかわれることがあります。これは標本として選び出された数です。
上の例における「標本の大きさ」は『100』です。
ここで注意しなければならないのは、この「標本の大きさ」は、あくまでも「大きさ」ですので、単位が不要です。
つまり「100人」「100台」「100羽」「100丁」「100本」
このどれもが「標本の大きさ」を表すときには、「100」なのです。
次回に続きます。
