現代タロット研究会のタロット講座は、もしかするとご期待されている「占い方教室」とは、少し様相が違うかもしれません。
リーディングのエクササイズによっては、真面目な占いの先生からは、怒られるかも(?)なことも、しちゃったりします。
1枚1枚のカードの意味を、詳しく解説することは、実はしません。
カードのイメージやシンボリズムから、その人その人が、どのようにイマジネーションを広げていくかが重要だというコンセプトだからです。
で、どうかというと、案外皆さん、ちゃんとリーディングをされるのです。
変に知識がないだけに、非常に面白い解釈が飛び出すことも、頻繁にあります。
以前、友人の要望で、スリーカードスプレッドの応用で、3枚で人間関係に関するリーディングをしたことがあります。
「あなた自身の関わり方/二人の関係/相手の関わり方」というポジションで解釈するのですが、この時自分自身のポジションに出てきたのは、「ペンタクルのペイジ」でした。
私はまず、並んだカードの印象を、彼女に訊ねました。
すると友人は、
「私、お金をあげてる…。
いや、実際にお金をあげてるわけじゃないんだけど、色々労力をこの人(相手)の為に費やして、それがこの人の手柄にだけなっていて、で、結果的にはこの人にお金がもたらされてるわけよね」
この時は仕事上の人間関係に関する質問だったのですが、彼女が色々と走り回って、お膳立てをした結果として、相手の人の功績が上がっているのに、相手の人は、どこまでが自分の実力か、微妙というか曖昧というか、いまいち分かってない。
彼女の働きに感謝はしているけど、実は彼女のやっていることの実態をきちんと理解していない=正当に評価していない。
そんな内容だったと思います。
しかし、「お金をあげてる」って、言われてみれば、確かにこの絵柄、コインを差し出しているように見えます。案外とタロットの知識のある人からは、出てこない解釈かもと思いました。
でも、それでいいのです。
自分の潜在意識が既に掴んでいる情報を、タロットの絵柄が刺激となって、意識の上るというのが、セルフリーディングの肝であり、これが直観というものの正体なのです。
この友人のリーディングでは、私はある程度導くことはしましたが、結局のところ、解釈し、今後この相手の方とどうかかわるべきか、納得できる答えを見出したのは、友人自身でした。
これが、ある意味理想的な「Tarot for Your Self」、セルフカウンセリングのツールとしてのタロットの理想的な姿かもしれません。
とはいえ、自分でやっても、いつもいつもこうエクセレントにはいかないものですが。(笑)
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