S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!
梅雨入り目前の今の時季は、どこか体調が芳しくないと感じる人も多いです!
そして、そのような傾向とは直接の関連性はありませんが、おそらく「生活不活発病(廃用症候群)」という言葉は初めて聞く人がほとんどかと思います!
そこで今回は2021年3月27日の第349回目のTOPICS『 自律訓練法と生活不活発病(廃用症候群) ~上がり続けているテンションに気づく~ 』から、その一部お届けしてみます!
(当該TOPICS掲載当時の)新型コロナウイルスの流行から丸1年以上が経過します。
自粛疲れやコロナ疲れとも言われますが、外食や旅行、また、今の季節は花見でも「制限」が掛かっている状況でストレスを感じる気持ちなど、私もよく理解出来ます(笑)
【 生活不活発病(廃用症候群)とは 】
「生活不活発病(廃用症候群)」という言葉は聞き慣れない、あるいは初めて耳にし目にするかと思いますので、最初に簡単に紹介します!
厚生労働省の発表資料では、次のような説明がされています。
《 「動かない」(生活が不活発な)状態が続くことにより、心身の機能が低下して、「動けなくなる」こと 》
なお、これは病気や怪我など(後遺症も含め)で体を動かすのに不自由な面があるのを(直接に)指している訳ではありません。
そこで、私なりの表現で説明してみると、
今まで送ってきた平素の日常生活に、何かしらの原因が元で「制限」が掛かり(過ぎ)・・・
「無意識」の上で(自分でも気づかぬままに)「テンション(緊張)」が上がり続けた状態が長く続く事によって・・・
様々な心身の症状として現れてくる兆候・・・
となります。
例えば、「体」の面では動き辛さや立ちくらみ、食欲不振や動悸・息切れ、そして高血圧など。
また、「心」の面では鬱(うつ)状態や認知症のような症状などが見られ、ここから派生して肺炎や心疾患などの様々な症状に結び付いていくケースも報告されています。
そして、地震などの自然災害の直後に(特に)気を付けるようにと広報されているのが一般的ですが、
「生活不活発病(廃用症候群)」は特に「心」と関連している
と言われています。
例えば、東日本大震災時の原発事故からの避難生活の調査では、避難直後は慣れない避難所生活での極度のストレス、あるいは寒さなどの寒暖差も含め肺炎や心疾患などで亡くなった方々も「一時的に」数多くおりました。
【 震災関連死との関係】
しかし、「一時的に」とコメントしましたが、これは「今、現在」でも「震災関連死」として日々、長期に渡って報告され続けています。
そして、この原因となっているのが「生活不活発病(廃用症候群)」という報告もあります。
ちなみに、「震災関連死」の原因の1番目が肺炎、2番目が心疾患と報告されていますが、この2つだけで全体の5割近くを占めているという調査もあります。
そして、不謹慎や不適切との指摘もあるでしょうが、
自然災害時(直後から長期を含め)と現在のコロナ渦は、「本質」では(かなり)似通っている状況
と言えます。
勿論、コロナ禍と東日本大震災を同列に論じる事は出来ない面も多々ありますが、やはり心身の不調を訴える方々も増えています。
また、経済的な事情も含めてですが、自殺される方々も増加傾向にあります。
【 現在のコロナ禍の実態 】
現在のコロナ禍では、少々の不調では病院の受診を控えている人も数多くいらっしゃるでしょう。
また、病院側でも(重症でない限りは)すぐには対応出来ない状況も多々あると感じます。
つい先日には厚生労働省が第4波に備えて病院に対し「一般の(病気などによる)入院や手術を控えて、コロナ患者を(優先的に)治療出来るように病床を2倍に増やす事を求める」という趣旨の通知を出しました。
なお、あくまで私個人の意見ですが、ここ1年もの間PCR検査等の数を増やすのに抵抗(あるいは拒否?)してきた側が、今さら何を言っているのか、、、
更に、未だに実効性のある対策を何も打ち出せない(補償等も含め)側が、これ以上病院や医療従事者の方々の足を引っ張るような事を言い出すとは、、、と感じていますが、、、
勿論、「感情」ではなく「理性」からの治療や対応などを考え、機能別に病院の住み分けを可能にする仕組み作りなどが急務の状態であるのは間違いないですし、実行に移す必要のある大切な事です。
しかし、ここでも厚生労働省や国(政府)の「真の動機」を見定める視点を保つ事も、同時に必要で大切になります、、、
ここ迄は少々、私個人の「感情」の吐露!?でした(笑)
【 自律訓練法とは 】
「自律訓練法」は1932年にドイツの精神科医であるシュルツ氏により体系化された、自律神経のバランスを取る(整える)為のトレーニング法です。
そして、「自律訓練法」を行う事で様々な心身症に適応と効果があるとされています。
また、色々な生理的変化(脳波、体温、血流、血圧、心拍数、ホルモン系など)を生じさせる事が出来るという検証結果もあります。
そのような面から病気等の症状改善に限定されず、アスリートのメンタルトレーニングにも活用されています。
更に、交通事故や職場での労働災害の減少や能力発揮に有効という報告もあり、色々な場面で実践されています!
【 自律神経とは 】
ここで簡単に「自律神経」を説明します!
「自律神経」は「交感神経」と「副交感神経」の「コミュニケーション」で成り立っています。
例えば、ストレスが強くなり過ぎると「交感神経」の働きが「活発」になり過ぎる事で、心身の不調に繋がりやすくなります。
この性質を簡単に整理すると、以下のようになります。
「交感神経」 : 昼などの日常生活を行う時に緊張させる働き
→ 心臓(はやくする)・血管(収縮する)・筋肉(固くする)
「副交感神経」 : 夜などにリラックスさせる働き
→ 心臓(ゆっくりにする)・血管(拡張する)・筋肉(柔らかくする)
このような性質も含め「自律訓練法」は精神科や心療内科等でも取り入れている所もあります。
また、先程の色々な生理的変化を生じさせる効果もある事から、一部では医師の指導の下に行うよう推奨されているケースもあります。
ただ、「自律訓練法」は元々は「ヒプノセラピー(催眠療法)」の「自己暗示」から発展しているものなので、基本的には自分で行う事も勿論可能です!!!
【 今回の総括 】
締め括りに視点を補足してみます!
先程は『 「生活不活発病(廃用症候群)」は特に「心」と関連している 』と紹介しましたが、自然災害(に伴う避難生活なども含め)や現在のコロナ渦の状況では、
平素の日常生活に「制限」が掛かっている事で、「怒り」という「感情」が湧きやすくなる
という傾向がとても高くなります。
そして、更に、
「怒り」という「感情」は、他の「様々な感情」に「転化」しやすい(移ろいやすい)
という特徴が顕著にあります。
例えば、コロナ禍では「怒り」が昂じた結果「他の人達は遊んでいるのに!!!」などの妬(ねた)みや嫉(そね)み。
そして、納得して自粛出来ない自分が悪いなどの自己嫌悪や罪悪感。
そして、それらが自己憐憫に繋がっていきやすくなります。
そして、TOPICSでは《 「(過度な)感情」ではなく「理性」の活用を 》と伝えて来ていますが、例えば、
「怒り」は「感情」のみに当てはまるのではなく・・・
「理性」から生まれる「怒り」も存在する!!!
というのが「事実」であり「真実」です!
私は無宗教ですが、例えば不動明王(像)は背景にメラメラと燃え盛る炎が宿され、顔は憤怒(忿怒)の形相をしています。
しかし、真に表現しているのは「理性」です!
また、医師(特に外科医)を現す言葉には「鬼手仏心」というのもあります(笑)
そして、このような物(対象)や言葉なども含め、
何かの「感情」に(過度に)捕らわれそうになっている時には・・・
「あなた」が好きなものや心地よく感じるものの中に・・・
「理性」が「反映」された(具現化や具象化された)「シンボル」や「象徴」を表現するものを探してみる!!!
それを試すと「あなた」の中の「感情」が「見える化」され、状態を「客観的」に把握しやすくなっていきます。
そして「客観(的)」とは、既に「理性」が働いた証として生まれてくるものです(笑)
つまり、「喜怒哀楽」とは「感情」のみが全てではなく、必ずそれと共に「理性」の側面も同時に働いているものですが、これは別の機会にでも触れてみます!
と、このような内容でお届けしておりましたが、良い意味で既にコロナ禍も遠い記憶になりつつある頃合かもしれませんが、何となく当時の状況を想い出しましたか!?
しかし、感染症に限らず、私達が「気づかない」限り似たような事象は今後も繰り返されるかもしれません。
今回のアメブロ版では省略した自律訓練法のやり方は当該TOPICSを参照頂ければと思いますが、
自律訓練法と瞑想は結構似ている!!!
という事から、何かに気づく際にも活用出来ます(笑)
『 自律訓練法と生活不活発病(廃用症候群) ~上がり続けているテンションに気づく~ 』はこちら
S.Light.MのHP(詳細)はこちら
『 ヒプノセラピーの詳細 』はこちら