S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!
 

 

現時点では原因や事実は不明瞭な部分もありながらも、某有名製薬会社のサプリメントによる健康被害に加え、お亡くなりになった方もいらっしゃるニュースが出ております。

食品に限らず口に入れ体内に取り込む商品などは万全の上にも万全を期し、少なくとも 安全である事が最低限必要な条件 でもあります!


ただ、同じような危険性というのは、 多くの方も知らずに身の周りに溢れているのも事実 です!

 

そこで今回は2024年1月13日の第493回目のTOPICS『 PFAS(ピーファス)問題から考える二者択一の「二者」の真の意味 』から、その一部をお届けしてみます!

 

 

ところで、S.Light.MのHP上のTOPICSでは 世の中や社会の物事や出来事なども多々取り上げて おりますが、カウンセリング等では 《 個人の心の内面 》 に取り組むイメージも多いかと思われる中、世の中や社会で起こっている事柄などをTOPICSで取り上げても 意味が無い、個々人には効果も変化も現れないなど を感じている方も多々いらっしゃるかもしれません。


そこで 《 問い掛けて 》 みます、、、

 

カウンセリング等を受ける前に《 生きて来た場所 》はどこですか・・・

そして・・・

カウンセリング等を終えた後に《 生きて行く場所 》はどこですか・・・

 

 

では、今回活用する素材は昨年(2023年)の11月28日に放映された『 報道1930 』(BS-TBS)という番組の「検出拡大PFAS問題」の回を私なりにポイントを整理した上で(また、部分部分では私なりの表現を用いて)ご紹介してみます!

 

まず最初に、 「PFAS(ピーファス)」 とは有機フッ素化合物の内の特定のグループの総称であり、水や油をはじく、熱に強い、分解されにくいなどの特性があり、フライパンや化粧品や包装紙などの身近な製品であったり、業務用泡消火剤など多くの用途に使われているものになります。

 

 

そして、このPFASの中には 「PFOS(ピーフォス)」「PFOA(ピーフォア)」 という種類があり、これらの中で使われている一部の物質に発がん性やコレステロール値の上昇などの健康への影響があると言われています。
 

故に、《 ようやく最近では 》世界的に製造や使用が規制される方向性となっており、日本では2010年にPFOS、2021年にPFOAの製造と輸入が原則禁止とされました。
 

 

ただ、この2つ以外のPFASは 他にも1万種類以上の物質があると言われて おり、全ての物質で健康への影響調査がされている訳ではないのが《 現状 》となっています。

 

そして、これらの物質は 分解されずに(分解されにくい特性の為に)環境や体内に《 長く残る(蓄積される) 》事から【 永遠の化学物質 】 とも言われており、世界中で規制の動きが高まっているという先程の《 流れには 》なりつつあります。

 

 

ところで、2020年度に環境省が河川や地下水等を対象にPFOSとPFOAに関して双方を合算して「1リットル当たり50ナノグラム以下」という《 暫定目標値 》を設定した全国調査(全47都道府県)が実施されましたが、その暫定目標値を 超過したのが12都府県の21地点 となり、今回この番組で改めて全47都道府県と18の政令指定都市を含む計65の自治体へアンケート調査を行った所、 22都府県の47地点で暫定目標値を超過 しているとの回答が寄せられました。

 

なお、ここで行われた調査は水道水が対象ではありませんのと、水道水に関しては2020年度から厚生労働省が調査を行っているそうですので、その点は《 今の段階では 》誤解の無きようお願い申し上げます。



そして、このような調査に関して現在では 地方自治体に《 一任(任せ切りに) 》されており、《 国(政府)として 》集計が行われているものでもなく 、アメリカの医学系の団体では血中濃度が「血液1ミリリットル当たり20ナノグラム」を超えると健康被害の怖れがあると発表していますが、 《 現時点での 》国(政府)は血中濃度の基準値は設けないとの決定をしている そうです。


 

また、2010年から10万組の妊婦さんに対する血中濃度の追跡調査も行っているそうですが、 国(政府)は《 未だに 》その結果を公表していない そうです。

 

 

そして、以前から水道水の中の値が高いとされていた東京都の多摩地区の住民からの《 要望 》により、研究者の方がその要望に《 応(こた)え 》血中濃度の検査を独自に行った所、場所によっては 9割以上の住民が「20ナノグラム」を超える血中濃度である事も判明 しました。
 

ちなみに、《 既に 》南極の雨水からもPFASが検出されているとの研究もあるそうです。

 

 

ところで、アメリカ国内では45%の水道水にPFASが混入していると捉えられており、それ迄は1リットル当たり「70ナノグラム」という基準値であったものを、昨年から1リットル当たり「4ナノグラム」へ法的規制をするという動きがありました。
 

ちなみに、繰り返しになりますが 現在の日本での暫定目標値は1リットル当たり「50ナノグラム」 です。


 

そして、昨年にミネソタ州では世界で最も厳しい基準値を設けましたが、そのように行政を動かす《 原動力 》となったのが、昨年の1月にミネソタ州議会でPFAS規制を訴えた一人の女性(当時20歳)でした。
 

彼女のお名前はアマラ・ストランディさんであり、15歳の時にステージ4のガンと診断され、500万に1人と言われている非常に稀なガンであり、20回以上の手術を受けたりなど懸命な治療を続けていました。
 

そして、

アマラさん:
『 私に何の落ち度もないのに有毒な化学物質に晒されてしまいました。 そして私はこのガンで死ぬことになります。 』

と議会で訴え掛けました。
 

そして、この訴えから3ヶ月後に残念ながら他界されました(享年20歳)。

 

 

15歳の時にガンを発症したアマラさんは、自分の病気には何か原因があるだろうと考えていましたが、特定出来る要因というのは見つけられないまま来ていました。
 

ただ、疑いを持っていたアマラさんは妹のノラさんとガン発症の翌年に次のような会話をした(アマラさんが妹さんに話した)そうです。

ノラさん:
 (アマラさんが)3M(スリーエム)は私達から1マイルしか離れていないのよ。 学校の水は安全じゃないから飲んじゃダメ、死んじゃうよ。 』

との内容だったそうです。
 

ちなみに、これと似たようなお話(水道水を飲まないようになど)は沖縄県の米軍基地周辺にお住まいの方々も、《 かなり以前 》からされております

 

 

この世界的な化学メーカーである「3M」はミネソタ州ワシントン群で「1950年代」からPFASを製造しており、そのPFASを含む廃棄物を同地で《 長年に渡り 》処分して来ていましたが、このワシントン群では、 ここ20年の間で 10代のガン発症率がミネソタ州内の他の地域より1.7倍と高くなっており、アマラさんが通っていた高校でも他に4名の生徒がガンを患っていました。

 

そして、3MはPFASの一部であるPFOSとPFOAの有害性を認め2000年に製造中止を宣言しましたが、その後に同社の工場で働く社員がPFASによる健康被害を訴えるなどもあり、2002年に工場の敷地内の地下水からPFASの有害物質の検出がされたとの発表をするに至りました。


まさに、この2002年にアマラさんは誕生しており、ミネソタ州は州内の飲料水の水源調査を行った所、PFASの有害物質が検出され 14万人が飲料水として飲んでいた事が判明 しました。


そして、2010年にミネソタ州は環境と飲料水に損害を与えたとして3Mを提訴し、2018年に汚染除去の費用等として3M側が約1、200億円を支払う事で和解がされましたが、この金額も実際のPFASの除去には到底足りない《 付け焼き刃 》のものでした。


 

そして、ミネソタ州では《 発生源 》からPFASを削減する(消失させる)事が唯一の方法と考え、化学メーカー等の業界に製造過程や製品でのPFASの使用を中止するように求めていきますが、実はミネソタ州議会は2015年頃から先程のように1万種類以上あると言われている 「全てのPFASの使用を制限する」PFAS全面規制法案の成立に向け取り組んで来て いました。
 

 

が、しかし、その成立を 阻止する為の(他の州や業界団体などからの)強い圧力や、時には脅しなどの《 横やり 》が多々入って来た そうです。

 

そのような状況の元で法案成立が停滞している中、先程のアマラさんは日々体調が悪化していく状態であったにも関わらず、昨年の議会での発言の為に《 命を賭して立ち上がり 》ました。
 

当然ながら、ここでの訴え(発言)というのはアマラさん個人の損害賠償などでは毛頭無く、 これ以上多くの人々が被害に遭わない為との《 想い 》からです、、、

 

 

そして、その後すぐの昨年の4月14日に他界されたアマラさんでしたが、4月17日に規制法案が可決されるに至りました。
 

故に、この法律は「アマラ法」と呼ばれるようになったそうです。

なお、この法律でもPFASの全面禁止は2032年1月からの予定であり、それ迄はカテゴリー別の製品の販売または配布を禁止するなどの段階的措置が取られるそうです。


 

そして、この番組からの質問に対し、ミネソタ州の保健局担当者は次のように《 声を寄せて 》おりました。

【 多くの人はPFASの有害性や水以外からも体内に入る事に気づいていない。 これ以上の被害を防ぐ方法は世界で使用を禁止し、国がPFASの新たな使用を認めない事である。 環境へのPFASの流出が止まらない限り、私達はずっと健康被害を受け続ける事になる。 】

 

そして、現在の医学や科学でもアマラさんのガンの発症とPFAS等との因果関係は明らかにする事は難しい中でも、実際にこのような法律の《 体現 》が出来たという事になります。



そして、EUでも全面規制の方向での動きが進みつつあるそうですが、ミネソタ州と同様に反対の声も多く、そのように全面規制に反対する「最大のロビー団体(政治家に対して行われる各種団体や陳情団などの自らの利益のみを目的とした働きかけの事であり(ロビー活動)、圧力団体や利益集団やプレッシャー・グループとも呼ばれている)」の一つが 《 日本の産業界 》 だそうです、、、

 

このようなPFASという総称の中には繰り返しになりますが1万種類以上の物質が存在していると言われており、この一つ一つの物質を特定して、健康への影響などを明らかにし、そして規制するには 膨大な時間が掛かる のは論を待ちません。


 

では、今回のテーマでもある 【 二者択一の「二者」の真の意味 】 の締め括りに入って参ります!


ドラマや映画などでは「生か死か」などの究極の選択のような場面が描かれる事も多いですが、また、昨年のTOPICSでは 《 実践 》が大切で必要になる と幾度もお伝えして来ておりましたが、私達の日常生活では、

 

《 する(作為) 》のか《 しない(不作為) 》のか!?

 

というシンプルな場面が多いかもしれません。
 

そして、「する(作為)」という場面では複数の選択肢が生じやすいように感じ、「しない(不作為)」という場面では選択肢が生じず《 決断 》が求められるとイメージしがちになりますが、

 

何故「する(作為)」のか・・・

何故「しない(不作為)」のか・・・

これが問われるのが《 真の動機 》であり・・・

真の動機は《 複数成り立つ 》・・・

 

という、これも幾度もお伝えして来ている視点となります。
 

そして、今回のテーマの本当の趣旨をここでお伝え致します、、、

 

今年は特に・・・

全く《 異質 》かつ《 レベル 》も全く違う選択肢が・・・

《 同じ俎上 》に乗せられ決断を迫られる・・・


 

という傾向が高くなり、よく見かけるようになるかもしれません。
 

そして、

 

二者択一における本来の「二者」とは・・・

似た性質(本質)かつ同じレベルであるからこそ成り立つもの・・・


 

になります。
 

では、何故、異質かつレベルの違う選択肢が提示されるかと言いますと、

 

何かの本質や真実を見えなくさせる《 目眩(めくら)まし 》の為・・・

 

という事になります。
 

つまり、

 

真っ暗闇の中の紅(光)一点は気づきやすいが・・・

目映(まばゆ)い明かりの中では光も闇も気づけない(眼を閉じてしまう)・・・

 

のと同じ事になります。

 

進むも地獄退くも地獄、、、

進むは天国退くは地獄、、、

退くは天国進むは地獄、、、

進むも天国退くも天国、、、


、、、皆さんは どれを選択し決断 しますか、、、(笑)

 

 

と、このような内容でお届けしておりましたが、今回は 難しく感じた 方もいらっしゃる事でしょう(笑)

 

ただ、2024年も4月に入る事から、敢えて 憎まれ口!?を叩く 訳では全くありませんが、このアメブロを 読んで貰えようと、読んで貰えなかろうと、瀬川って面倒くさい奴!などと思われようと 、更に難しく感じるかもしれない様々なテーマを過去のTOPICSからご紹介していこうと考えています(笑)

なぜなら、

 

今ならまだ間に合う・・・かもしれない・・・

 

からです!!!


『 PFAS(ピーファス)問題から考える二者択一の「二者」の真の意味 』はこちら

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