S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!



 

ところで、カウンセリング等を行っておりましても、



「思い」が消極的になっている事によって・・・

「言葉」も弱気になり・・・

「行動」に移せなくなっている・・・


 

というケースはとても多いですが、 このような場合は「愚かさ」とは全く違います!!!

そして、このような状況や状態にまで追い詰められるケースにおきましては、



社会や世の中の不作為


というのが大きく深く関係している事も多いです。

そこで今回は2023年9月23日の第477回目の最新TOPICS『 気づいていながら何もしない(不作為)という愚かさ ~医療的ケア児や特定妊婦のケースも~ 』から虹の松原で多発している事故の箇所をお届けしてみます!



私自身も同様ですが 《 気づいていない(気づけていない) 》というのはある面では《 存在していない 》という事に等しい意味 でもあり、これには致し方ない側面もありながらも、 《 気づいているのに(気づけているのに)・・・ 》という面では「後悔先に立たず」と同じ事になってしまう怖れ(可能性) もございます。
 

そして、


作為も不作為も同じ《 行動 》であるが・・・

「行動」も《 実践 》を伴わなければ「不作為(不作為という作為)」になる・・・


 

という側面がございます、、、



では、今回の素材として『 NNNドキュメント'23 』という番組の「危険木 D-6 ~100万本の景観の犠牲~」(FBS福岡放送)の回を少し眺めて参ります!

日本三大松原の一つとして佐賀県唐津市に虹の松原という場所がありますが、ここは全国に36しかない国の特別名勝であり、100万本の黒松の景観を守り継いで来た所でもあります。



その虹の松原で今から4年前に道路脇の松の木が折れ、お母様が運転する走行中の車に同乗していた当時小学5年生の男の子の胸にその木が突き刺さり、お亡くなりになられた事故が起こりました。
 

この折れた木は「D-6」との番号が振られており、 当時から危険と《 認識 》されていたにも関わらず《 放置 》され続けていた ものでした、、、



そして、運転をしていたお母様において、このような木が折れて落ちてくる事は予測出来る事でもなく、また、このようにお母様に過失が無いにも関わらず、佐賀県警は運転中の前方不注意により「既に落ちていた松に衝突した」との言い分から、子どもを死亡させた疑いでお母様を書類送検しました(結果としては半年後に不起訴(起訴猶予)となりましたが)。


お母様においては子どもさんを亡くされた上に、そこに自らの運転の不注意が責任であるかの如く 《 追い打ち 》を掛けられるかのような衝撃 を受けたとの事です、、、



と言うのも、先程のようにこの折れた木は 今回の事故《 以前 》から 道路上にそそり出ており、反対車線にまで伸び放題になっており、その状態のままで放置されていたからです。


そして、お母様は真相を明らかにする為に虹の松原の管理に携わっている「国・佐賀県・唐津市」を提訴し、その時の記者会見で涙ながら次の事を訴えました、、、

お母様:
『 たった1本の木でも人の命を奪ってしまう危険性があるということ、認識を持って欲しいと思っています。 』




では、ここで虹の松原の管理体制について少し整理してみます。

○ 国有林のため「国」は松原(松の木)の「所有者」となっている(一部、唐津市が所有)

○ 「佐賀県」は虹の松原を通る県道や周辺の危険な木の伐採などの「安全管理」を行う事になっている

○ 「唐津市」は危険な松の木などの伐採を許可するかどうかの「権限を国から委譲」されている


 

虹の松原では上記のような 3者の《 関係性 》 になっておりますが、2012年に佐賀県が唐津市に提出した文書では、 この当時《 既に 》 佐賀県は唐津市に対して複数の危険な木の伐採の許可を求めていた事が判明しました。

 


その理由として『 道路上空を横断するような形状に伸びた松が多数存在し、自重による倒木の恐れがあり、道路交通にとって大変危険な状態となっている。 (中略) 状況をこのまま放置した場合、将来重大な事故が発生する恐れがあることから、通行者の安全を確保するためやむを得ぬ範囲で必要最小限の松の伐採を行うものである 』と文書に記されていました。



そして、至急の伐採を必要とする危険な木の中には、男の子の命を奪った木も 《 当時 》から含まれて いましたが、佐賀県によると唐津市から伐採は許可されなかったそうです。


そして、佐賀県が裁判の際に提出した書面では『 虹の松原は特別名勝に指定されているので安全面同様に景観も重要である 』との、唐津市の職員の言葉が記載されていました。



そして、この裁判では佐賀県は唐津市が伐採を許可しなかったと主張したのに対し、唐津市は佐賀県と話し合いを行った末に、佐賀県が伐採許可の申請書を持ち帰り申請そのものが行われなかったと反論するなど、 両者の言い分が《 食い違い 》をみせる始末 でした。


更に国に至っては所有者ではあるが伐採許可の権限は唐津市に委譲している為に、国として伐採の許可権限を持っていないと主張し始めました。



そして佐賀県は道路管理が不十分であった事は認めつつも、佐賀県に賠償責任はないと抗弁し、 国・佐賀県・唐津市の《 3者揃って 》お母様の訴えを棄却する(退ける)よう裁判所に求める事態 となりました、、、



そのような 3者の《 対応 》 に対してお母様は当時の記者会見で次のようにコメントしておりました、、、

お母様:
『 正直、内容を聞いてあきれました。 「うちは関係無いから」みたいな考えにしか聞こえてこない。 』



そして、実際に虹の松原の道路には落下物注意などの看板や表示などが多数掲げられているものの、 《 今回の事故の前 》 の2004年から2019年の間に倒木や松の枝が落下するなどして車両と衝突する事故が《 少なくとも 》19件も発生し、怪我人も出ていました。
 

 

そして、佐賀県は今回の事故の後1週間以内に危険性の高い29本の木を緊急伐採し、更に倒木の恐れなどがある254本の木の伐採許可を唐津市に求めましたが、その事を問われた当時の唐津市長が記者会見で次のようにコメントしました。

当時の唐津市長:
『 254本を切ってしまいますと、かなり景観が変わるのではなかろうかと思っておりますので、安全性は保ちつつ、出来る限り残せる分は残していきたい。 』



つまり、 命すら脅(おびや)かす危険性がかなり高い確率で《 (危険な木が)存在している 》にも関わらず、景観を守る為に佐賀県が求める全ての木の伐採は許可出来ない とのものでした、、、

 

そこで佐賀県は複数の樹木医による緊急調査を改めて実施し、危険度に応じてA~Eの5段階で評価を行いました。
そして調査の結果、(先程の254本の)7割に当たる228木が最も危険度が高いEランクに《 該当 》する事となりました。


更に樹木医も危険度の高い木は 撤去した方が良いとの《 指摘 》 をし、佐賀県はEランクと判定された全ての木について 《 改めて 》 唐津市に伐採の許可を求めましたが、その調査が行われてから 《 3年半経過した 》現在(2023年2月時点) の虹の松原を番組の記者が現場検証をした所、 Eランクと判定された木の多くが《 そのまま残された(放置された)状態 》 でした、、、



また、虹の松原内には老人ホームもあり、その施設の入り口にあるEランクの木も《 (番組放映当時)未だに 》放置されたままであり、施設の館長も送迎担当のドライバーも 《 至急対応をして欲しい 》 との切実な思いを番組で述べておりました。



そして、2023年7月時点でEランクの木は3割にも満たない65本しか伐採されておらず、「その他の木」についても今回の調査に関係していない樹木医に番組が現場検証をお願いした結果、更に伐採した方が良い木も数多くあり、また、伐採だけではなく剪定などの色々なパターンでの対応も考える余地はあるとしつつも、 《 やはり一番大事なのは人の命を守る事 》 と調査に当たった樹木医の方は仰っておりました。



そして、佐賀県は今回の事故前では週1回の見回りをしておりましたが、事故後には週2回に増やしたりなどして残っている危険な木の経過観察を行っていますが、今年の6月に約20メートルもある大きな松が根元から倒れ、車が衝突するという事故が 《 再び起こって 》 しまいました(幸いにも怪我人はいませんでしたが)、、、



そして、この事故現場を訪れた先程のお母様は涙ながらに次のようにお話しておりました、、、

お母様:
『 似たような事故が起きて、悔しいなぁって思って、、、 チョットでも時間がずれていたら、また似たような事故というよりも、同じような事故になっていた可能性もゼロじゃないので、、、 』


 

 

では、この番組からの紹介はここで終了ですが、あくまで私個人としては松原の所有者である国と、そこでの木の伐採の許可権限を国から委譲されている唐津市は どこか《 他人事 》のように捉えている感 を受け、安全管理を担わせられている佐賀県は国と唐津市との間で 《 板挟み 》の如く動けない状態 のようにも思えました。



そして、このような事は行政や自治体に限らず、民間の会社でも同じ事ですが、何かのプロジェクトなどを遂行する際には「一朝一夕」や「一足飛び」にいかない事も多いですし、その為に「計画を練る(計画を立てた後は粛々と実践していく)」事も大切であり、そこに「予算」というのも関係してくる事でしょう。



ただ、今回の番組のケースを眺めておりますと、裁判におけるそれぞれの主張の食い違い(責任の押し付け合い)であったり、その後の状況の変化の遅さであったり、同じ事を何度も繰り返している現状を見渡しておりますと、このTOPICSで繰り返しお伝えしております、

 

最も問われるのは真の動機(それが何処にあるのか)

 

という事がどうしても頭から離れません、、、



では、今回は私がとやかくお伝えするのが趣旨ではなく、ここ迄にご紹介した素材を皆さんなりに考えて頂ける事と、皆さんの周りでも 性質や場面は違っていても、似た(同じ)ような状況は必ずある はずですので、それに気づく(発見する)事に目を向けて頂きたいとの思いから、その上でシンプルに締め括りをさせて頂きます!
 

よく言われるように、

 

出来ない理由を探している時間や労力があるのならば・・・

ましてや既にしなければならない理由(喫緊の課題)があるのだから・・・

僅かでも出来そうな事(出来る事)の《 実践 》を繋げて重ねて(積み重ねて)いく!!!


 

というのが、何よりも大切で必要となります!


そして、幾度もお伝えしている視点ではありますが、


「諦める」の真の意味は《 明らかに究める(見極める) 》

 

という事であり、その為には、



《 知り・考え・気づく 》という螺旋状の循環(成長)を創り続けていく!!!

 

という、ここでもやはり 《 実践 》が肝要 となります!
 

そして、


「思い・言葉・行動」の一貫性を保つ事も・・・

「真の動機」を自らに問う事も・・・

《 実践 》が伴わなければ・・・

全ては《 絵に描いた餅 》になってしまう!!!


 

という事です、、、



と、このような内容に加え、当該TOPICSでは医療的ケア児や特定妊婦なども取り上げておりますが、



お一人お一人が知り・考え・気づく事で・・・

必ず社会や世の中は変わっていきます!!!

 


『 気づいていながら何もしない(不作為)という愚かさ ~医療的ケア児や特定妊婦のケースも~ 』はこちら
 

S.Light.MのHP(詳細)はこちら

 

『 ヒプノセラピスト認定講座の詳細 』はこちら