S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!
GW後の日々の生活も落ち着きを取り戻しつつある頃合かもしれませんし、先頃まではG7という会議も行われていたりなどもありましたね!
そこで今回は2023年4月15日第454回目のTOPICS『 誰かや何かの為にという落とし穴!? ~絵本動物会議&里親制度より~ 』をお届けしてみますが、長い内容ですので今回は再構成の元にほんのごく一部をご紹介してみます!
そして、このTOPICSの掲載当時ではWBCでの優勝などもあり、私も野球が好きですので選手達等に他意などがある訳では無いという前提と了承の元に、今年(2023年)の中盤に向けての追加メッセージとして、
『 《 一見すると 》美談のようなものが《 造られ 》垂れ流され続けていく・・・
と私個人としては強く感じている次第ですが、この一見すると《 美談(風) 》に感じて思えてしまう《 何か 》が垂れ流され続けていく《 真の動機 》にあるのは、
《 何か 》から《 目を背けさせる 》為・・・
というものです。 』
との前提を踏まえ、お伝えしておりました!
では、その点を頭の片隅にでも入れてこの先に触れてみて下さい(笑)
まずETV特集(Eテレ)という番組の「子どもたちのために(マジ時々笑)」の回を素材として少し眺めて参ります!
この番組では『 動物会議 』(最初の刊行は第二次世界大戦後の1949年)という絵本に焦点が当てられておりますが、作者はエーリヒ・ケストナー 氏、(日本語)訳は池田香代子 氏、挿絵はヴァルター・トリアー 氏で作製されており、現在の日本では岩波書店から発行されております。
では、発行元の岩波書店のHPにおける動物会議に関する説明を以下に掲載してみます!
【 第二次大戦が終わり、各国の首脳たちは世界平和を維持するために国際会議を重ねていますが、成果があがりません。
それを見て怒った動物たちは、自分たちで会議を開き人間たちに平和の道を示そうとします。
動物たちのスローガンはただ一つ「子どもたちのために!」です。
どういう会議になるのでしょうか。 】
と、早速 「子どもたちのために!」 という今回のテーマと繋がって重なってくるキーワードも出て来ましたね(笑)
では、ここからは番組の方に視点を移していきますが、番組からの動物会議に関する説明が以下のものになります!
【 戦争を繰り返す人間の大人に業を煮やした動物たち
「かわいそうなのは人間の子どもたちだ」「集まって会議をしよう」
ゾウの呼びかけで世界中の動物が集まることになりました
あの手この手で戦争をやめさせようとしますが・・・
まったく聞き入れない人間の大人たち
そこで動物たちはある行動に出ました
世界中の子どもを隠したのです
人間の大人もこれには降参
戦争をやめる条約を結び物語はおしまい 】
そして、2022年の2月に開催された「どうぶつかいぎ展」の場へ視点が移され、そこに遊びに?学びに?来ていた子ども達へのインタビューが放映されていきますが、その一部をご紹介してみます!
「何故、人間はこんなにも協力し合えないのだろうか? 協力出来ていると感じますか?」と問われると、
ある女の子:
『 例えばママとパパ(は協力出来ていない)(笑) 』
と小さい声でお母さんに向けて話しておりました(笑)
ところで、S.Light.MにおけるHPのTOPICSでも、
戦争の種は私達の日常生活の中に(常に)蒔かれている・・・
そして・・・
物事や出来事は大なり小なりそれぞれを反映している・・・
と幾度もお伝えしております(笑)
そして、ある男の子が一つの質問(疑問)を投げ掛けます。
ある男の子:
『 あのぉ、動物達が子ども達の為だからって戦争を止めましょうって言ってるのに、人間達(大人達)は止めないのは何でだろう?なぁって。 』
そして、その男の子のお母さんの考えが次のものです。
そのお母さん:
『 何か子ども達の為にって、人間がもし戦争しても、何か自分の子や、本当身近な子や、自分の国の子ども達だけで、何か他国の国の子ども達っていうのは何か本当他人で、その(他国の)子ども達の命を奪っていいのかって、他の国の子だって同じ一人の命だから、何でそこで人間は(戦争を)止められないのかなぁって、本当に。 』
それに対し、ある女の子が意見を述べます。
ある女の子:
『 たぶん、そういう戦いを始めた人達は、自分の国の人達の為って思ってると思う。 』
と、ここ迄のインタビューを眺めただけでも、子どもさんというのは、 しっかりちゃんと物事や出来事を《 見聞きし把握(理解)し 》、自分なりの《 評価と判断 》を下している という事がお分かりになるかもしれません(笑)
では、次は東日本大震災後に創立された(番組放映当時では創立7年)福島県内のある中学・高等学校における、(おそらく)女子高生の皆さんが動物会議を読んで何を思ったかをそれぞれ話し合っていた場面から一部のご紹介です!
ある女子高生Aさん:
『 単純に思ったのは、この本は50年前の本なのに、何か今と全く変わらない事を言ってるなぁって風に正直感じちゃった部分が多くて、例えば、大人は子ども達の為にっていう風にして何かやろうとしているけど、結局それって子ども達の為じゃないじゃんっていうので、もう昔と今で全く考え方が変わってないというか、子ども達の為に大人はしようとしているけど、それが子ども達の為になってないとか、実際に行動に移されてないっていうのが凄い悲しいなぁっていう風に私は感じました。 』
ある女子高生Bさん:
『 何か、何々の為にっていうのは、相手の事を本当に思って、善かれと思って言う言葉なのか、それとも、その場で相手の口の動きを何か止めたくて、相手の考えを否定したくって、それ以上何も言い返して欲しくなくて、あなたの為に言ってるのよっていう言葉か、どっちかの場合というかパターンかなぁと思っていて、自分の考えを疑ってしまうキッカケになってしまうかなぁと思って、だから、何か私の為にって言われたけど、私はこうしたいけど、私の為になるのはこっちなの!?じゃあ私の意見はどっちの方がいいの!?って、今まで持ってた信念というか、そういう信念に近いような考えが揺らいでしまうかなぁって思って、そこは、そうなった場合は悪いかなぁって、悪い面かなぁって思います。 』
とても鋭く、皆さんちゃんとご自身の考えを抱き、それを 《 発言(という実践が)出来ている 》 という、 《 大人達が見習う必要性のある 》場面 でしたね!?(笑)
そして、 大人達それぞれが「誰かや何かの為に」と口々に《 垂れ流し続けて 》いても、、、その結果(受け取る側との落差)たるや、、、 (笑)
そして、番組の最後に、あるお母さんが次の事をお話しされておりました。
あるお母さん:
『 もう、これは今でも覚えてるんですけど、(子どもさんが)まだ小学校に入る前に、田舎が町田(町の名前)なんですけどロマンスカー(という電車)に乗ってて、西新宿の大きいビルがワァ~って立ち並んでて、「ママこのビルの風景好きじゃないなぁって、早く緑の多い風景になって欲しいなぁって」(子どもさんに)言ったら、「大人が創った世界をどうして嫌いなの?自分達が創ったんでしょ!」って言われて、何かハッとしちゃって、やっぱりそれが今でも答えられなくて、今でも何か覚えてますね。 』
そして当該TOPICSでは、ここからテレメンタリー2023という番組(TV朝日)の「子どものきもち ~里親委託 おいてけぼりの心~」(琉球朝日放送制作)の回から里親制度(里親委託)の実例を取り上げて進めておりますが、その中から一点だけご紹介してみます!
この番組では実際に里親の元で育った子どもさんへのインタビューや、里子の気持ちを聞き取ったり、 里子を含めた子ども達の人権を尊重する《 アドボカシー 》という活動 なども紹介されておりますが、
多くの子ども達(里子)が・・・
大人は信用出来ない・・・
《 だから 》大人には本音を話せない・・・
との意見が多く、その最大の理由(原因)として、
大人が当事者たる子どもの気持ちや想いや意見を聞いていない(一切考慮していない)・・・
という図式が描かれてしまっているのが分かって来ました。
そして、
子ども達に選択をさせるという事もほとんど行われていない(大人が一方的に決めてしまっている)・・・
という 《 現状(現実) 》 も明らかになって来ました。
そして、このような実状に関し、実際に里親家庭で育った方は『 子どもの為とは言いつつ、子どもの思っている事などを実際には大人は聞けていない 』との本音であったり、外部から里子を支援をしている方は、
『 子どもの為とは大人にとってはまるで逆で、子どもの為とは言いながら実は自分の為 』
との趣旨の事をインタビューでお応えになっておりました。
ところで、《 コミュニケーションにおいてトラブルになりがちなのは、意見や見解の相違である事は少なく、お互いに敢えて避けている隙間(話題)に生じる 》と、これも幾度もお伝えしている事ではありますが、全てのケースとは言いませんが、今回のような問題の背景には、
それ以前に子どもが本音を話せない(避けてしまっている)原因を創っているのは・・・
大人側である・・・
というのはお分かり頂けるかと思います。
と、このような内容でお届けし、そこに今後増える事が予想される《 内密出産 》などにも少し触れておりました!
そして、締め括りとして、今回の《 誰かや何かの為に 》というのは、
《 一見すると 》・・・
とても素晴らしく素敵で善良なもののように感じるが・・・
一部の造られた《 美談(風) 》も同じような側面を兼ね備えている・・・
という点に 《 気づける 》 ようにして下さい。
勿論、《 全ての 》誰かや何かの為や、美談(風)を指している訳ではございません。
そして、
誰かの為なのか・・・自分の為なのか・・・
これも《 (過度な)二者択一 》に陥らない事・・・
が大切で必要になります。
これを表現しているのが皆さんもご存じの《 情けは人のためならず 》という言葉です。
また、《 他人事と自分事 》でも同じく当てはまってきます。
そして、《 (自己)矛盾すら活用出来る 》ともお伝えし続けておりますが、
大人が子どもの為にと言う際には・・・
敢えて自分の為にも・・・
という《 自覚 》を持つ事が大切で必要・・・
となります。
この意識を持つ事により、
《 落とし穴 》に嵌まらない・・・
という事が実現しやすくなります。
そして、うっすらとでもお気づきになられている事かもしれませんが、
美談も《 身の回りに潜む 》落とし穴と言えるが・・・
誰かや何かの為に・・・という《 問い掛け 》とは・・・
最も問われるのが真の動機!!!
と同じ意味であり、
真の動機における落とし穴とは・・・
《 自らで創っているもの 》だからこそ・・・
(事前に)《 気づけば 》充分に回避する事が出来る!!!
という事になります!
と、このような内容でお届けしておりましたが、更に余談として《 グローバルスタンダード 》や「ダボス会議」なども取り上げておりますが、そちらは宜しければ当該TOPICSに目を通してみて下さい!(笑)
『 誰かや何かの為にという落とし穴!? ~絵本動物会議&里親制度より~ 』はこちら