S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!
3月も中盤を過ぎ、間もなく4月となりますが、 お正月には今年はこれをやるぞ! などの気合いと共に取り組んだ事が途中のままになっていたりする人もいらっしゃるかもしれませんし、また、 4月から改めて取り組むぞ! のような気合いを入れ直している方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)
そこで今回は2022年10月29日の第431回目のTOPICS『 三日坊主の勧め!?(笑) ~アリストテレス哲学より~ 』から、ほんの一部をお届けしてみます!
そこで、私自身も哲学をちゃんと学んだ事はありませんし、高校時代の倫理・哲学の授業は最高潮に眠たい授業でもありました(笑)
このように 哲学という言葉を聞いただけで難解そう!!! と思われる方がほとんどでしょうし、繰り返しですが私も難しい事は分かりませんので 「代弁」 としての素材を活用しつつ、いつも通りに気軽に読み進められるよう工夫しております!
では、今回の素材は『 100分de名著 』(Eテレ)という番組における、第3回目である「 アリストテレス “ニコマコス倫理学” (3)「徳」と「悪徳」 」を活用し進めて参りますが、肩肘張る必要性もありませんし、リラックスして眺めてみて下さい!
なお、この先には【 解説 】という箇所も出て来ますが、これは番組にご出演されていた東京大学大学院教授の山本 芳久 氏のコメントに依るものになります。
そこでテーマにある アリストテレス(B.C.384~B.C.322)とは古代ギリシャの哲学者 になりますが、どのように 「徳」を身に付けていくのか についてのアリストテレスの言葉です!
アリストテレス:
『 さまざまな技術の場合と同様、われわれはまずその行為を現実化することによって身に付けるのである。
(中略)
たとえば人は家を建てることによって建築家になり、竪琴を弾くことによって竪琴奏者になるのである。
まさにこれと同様に、正しいことを行うことによって、われわれは正しい人になり、節制あることを行うことによって節制ある人になり、また勇気あることを行うことによって、勇気ある人になるのである。 』
ところで、よく次のような事も言われたりします。
それが、
人はその人が思っている通りの人間(人生)になる・・・
と。
そして、
行動には「作為(何かをする)」と「不作為(何もしない)」の両方が存在する
のが事実でもあり真実ですが、
これは《 「思い」と「言葉」でも同様 》です!
と、ここで、この番組では一つの疑問が投げ掛けられておりました。
それは次のようなものです。
Aくん : 私は勇気がない臆病者だけれど、どうすれば良いのでしょうか?
B先生 : まず、勇気のある行いをする事だね。
Aくん : ですから(勇気がないから)それが出来ないんです。 どうしたら良いのでしょうか?
B先生 : でも、まず勇気のある行いをする事です。
これはいわゆる 「堂々巡り」 のような問答ですが、 「鶏が先か卵が先か」 にも相通じる面があります。
そして、このような側面では 《 (過度な)二者択一に陥らない 》 事が大切とお伝えして来ております。
そして、ある意味では極論?妄想?かもしれませんが、 《 鶏と卵は同時に存在していた! 》 というのが一番スッキリとし、万事解決!?の視点となるように思えますが、皆さんは如何でしょうか???(笑)
そして、アリストテレスの考え方の一つのケースとして 「 逆上がりが出来ない人でも、何度も練習していると、ある瞬間に出来るようになる。 そして自信を得て、出来る回数が日に日に増えていく。 」 と番組では例えられておりました。
これはいわゆる 《 小さな成功体験 》を積み重ねる というものであり、私自身も同様ですが、
成果が全く見えないと人は次第にやる気を失い・・・
終いには諦めて何もしなくなる・・・
というのは実感としても!?お分かり頂けるかもしれません。
そして、これも改めて 《 復活 》 させている言葉として、
「諦める」の語源は「明らかに究める」
と、紹介しております!
そして、先程は『 小さな成功体験 』との言葉も出て来ましたが、
成功体験とトラウマの本質は同じ!?!?!?
という視点も成り立つかもしれません。
例えば、成功は 繰り返す事で 良い「イメージ」が湧きやすくなり、一方のトラウマでは 繰り返し想い出す事 によって「想像(記憶)」に脚色も混ざり増幅されやすくなる傾向もあります。
これがよく言われる所の 「予期不安」 とのものですが、 「取り越し苦労」と紙一重 でもあります。
また、先程の「徳」を身に付ける際には「繰り返し」が必要との意味で「時間」が掛かるとの現象に結び付いていきますが、
癖とは無意識で繰り返して来た習慣に過ぎない
という性質があります。
癖 はどこかネガティブで、 習慣 はどこかポジティブな響きがあるかもしれませんね!?(笑)
そしてアリストテレスは 《 中庸 》 というものを重んじていますが、一方で中庸を選ぶのも難しいと話しています。
そして、言い得て妙!?ではありませんが、このような状態の時を番組では 「 弓矢で的を外すのは簡単に出来るが、真ん中に的中させるのは難しい 」 と表現しておりました(笑)
そして、「程ほどに」と同じく「塩梅」や「さじ加減」や「腹八分(目)」などや、人間関係においては「君子の交わりは淡きこと水の如し」や「水清ければ魚棲まず」などの言葉もあります。
そして、このような視点を「派生」させていくと 《 調和とバランス 》 となり、これは 「5:5」である必要性も必然性もなく、人それぞれ、また時と場合によっては「9:1」でも「7:3」でも保たれるように臨機応変に変化させても良い とお伝えしております。
また、時に見られる「○○べき」という視点もありますが、
「○○べき」との視点は・・・
時に自らのみならず他人をも「制限」させる事に繋がりやすくもなるが・・・
《 自分自身 》を知っていないと「○○べき」との発想(着眼点)は出て来ない!
という視点も同時に成り立ちます。
表現を変えると、
「○○べき」とは自らの「軸や芯」から生み出される
とも言えます。
ただ、これが 「制限」 の方向に偏り過ぎてしまうと、
「目的」と「手段」が逆さま(正反対)になってしまうかの如く・・・
「本末転倒」に陥るリスクも生じる!
という点は覚えておいて下さい!
似たような面としては 「悪の反対は必ずしも善とはならない 」ともお伝えして来ております、、、
そして、番組の最後には、
解説:
『 哲学を学ぶというのは、特に倫理学のように実践が重要だと言っても、すぐに実践出来なくとも理論として知っている事が実践の積み重ねの中で思いがけない所で生きてくる(活きてくる)という事が様々な場面で起こり得るのではないかなと思います。 』
と締め括られておりましたが、ここからシンプルに私なりの締め括りに入って参ります!
アリストテレスが伝えようとしていた 「軸や芯」は《 中庸 》であり、そこに至る為には《 実践 》が必要となるとの捉え方 が出来ます。
そして、私なりに《 中庸 》の言葉を変えたものが先程の《 調和とバランス 》になりますが、
中庸にせよ・・・調和とバランスにせよ・・・
これらが成り立つ為には・・・
少なくとも2つ以上の「選択肢」の存在が必要となる・・・
というのはお分かり頂けておりますでしょうか???
ヤジロベエをイメージでして貰えれば 「バランス」を取る際に「左右」が必要 となり、子どもの頃に額(ひたい)に傘を立たせて乗せる遊び (「調和」)では更に「上下」も必要 となりますよね(笑)
そして、「選択肢を増やす」という事も確かに大切で必要な事であると同時に《 実践 》をする際には、
優先順位を付けて取り組み・・・
その後の状況の変化のよりけりで・・・
一度付けた優先順位を臨機応変に変えても良い!
という事が役立ちます!
これが 《 しなやか 》 という意味にもなります(笑)
そして、ここ迄におきましてはテーマにある 三日坊主は一度も出て来ておりません が、もうお分かりになった頃合でしょうか???(笑)
それは、
三日坊主が成り立つ為には・・・
少なくとも3日の内の1日は何かを《 実践 》している事が前提(必須)条件である!!!
という事になります!!!
3日全てで何もしていなければ、それは全く別の現象になりますよね(笑)
そして仮に、
三日坊主を1ケ月(30日)継続する事が出来れば・・・
少なくとも10日も何かを《 実践 》した事になる!!!
という事です!!!
これも 《 継続は力なり 》 との言葉を《 しなやか 》に眺めた際には同じ事になります(笑)
このような点からも、何かを《 実践 》していく際には、 わざわざ自らで「難しく」考える必要性もなく、わざわざ自らで「複雑」にする必然性もない という事になります!!!
『 三日坊主の勧め!?(笑) ~アリストテレス哲学より~ 』はこちら