S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!



 

前回の投稿時のお約束と致しまして、今回は2023年1月7日の第440回目の最新TOPICS『 2023年のキーワード:動と静と音 ~動的平衡を含め~ 』から一部をお届けして参ります!

そして、大きな柱としては、



今年は生命(とは何か)が問われる

 

というのを強く感じております!



では、少々長めかもしれませんのと、また当該TOPICSでは3つの視点を活用していますが、今回はその中の一つである 動的平衡 という視点をお伝えしてみます!


そして最初に、2023年全体を通したキーワードが、



お一人お一人が何かに「気づく」という「行動」の「実践」に加え・・・

お一人お一人が「気づいた」何かを「行動」に移すという「実践」が肝要で大切で必要となる!!!



とのものです!



そして、ここからの素材は『 最後の講義 』(NHK)という番組における、2018年8月に放送された「 生物学者 福岡伸一 」の回から、そのごく一部をご紹介して参ります!



福岡 氏は 《 生命とは何か? 》 を問い続けている人でありますが、2011年には理系の研究を止め、文系の視点からも生命の研究をしているそうです。
福岡 氏は小さい頃から昆虫が好きで昆虫学者を目指しますが、当時(1980年代)の昆虫学の世界は 《 駆除を目的 》 としての研究ばかりであったそうです。
そこで昆虫学ではなく分子生物学に出逢い、1990年代の初めに新しい遺伝子「GP2」を発見するに至ります。



と、ここで余談と言えば余談ですが福岡 氏の著作に2011年12月に発売された『 動的平衡2 』というのがあります。
当時の私は福岡 氏を存じ上げていませんでしたが、何故か!?この書籍は購入していました。
ただ、内容が (当時の)自分 の頭ではさっぱりちんぷんかんぷんで難しく、早々に読むのを挫折した事は覚えています(笑)



そして、私の母は2010年の年末にガンが発覚し、2012年の3月に他界しておりますが、私が帰省したある時、この『 動的平衡2 』が書棚にあるのを見つけ少々驚いた記憶があります。
子どもから見る親の姿というのも、ごく一面でしかない のは勿論ですが、母がこの手の本を読む印象は全く持っていませんでした。
2011年の12月に発売という事からも、私は東京で購入し、もしかしたら母も同じ頃に青森(五所川原)で購入したのかもしれません。



また、母が読み進めていたかどうかも定かではありませんが、私が東京から五所川原のアパートに引っ越し、その後にそのアパートから実家に引っ越しておりますので、今住んでいる実家ではこの本が2冊存在しているはずなのですが、無意識で処分してしまった事ではあるかと思いますが、今現在2冊とも手元にはありません(笑)



では、話を戻しますが、このGP2という遺伝子の役割を探る為に福岡 氏が活用した視点というのが、例えば携帯電話からある一つの部品を取り除くと機能しなくなります。
つまり、その携帯電話は壊れてしまいますが、その異常を調べる事によって、逆にその部品の機能(どのように働いていたか)を明らかにするというものです。



そして、マウスでの実験でGP2を取り除いたそうですが、長期的観察を通してもマウスにはどこにも異常が発見されなかったそうです。
本来の目論見であれば、マウスに必ず異常が見つかるであろうと進めていたそうですが、異常が見られない事から研究も行き詰まってしまった中、福岡 氏は昔に出逢った、ある言葉(論文)を想い出しました。
それが、



生命は機械ではない、生命は流れだ

 

とのものでした。
そして、この言葉(論文)で福岡 氏は自らで幼少期の頃の昆虫を愛していた自分(当時抱いていた昆虫などへの思い)を裏切っている事に気づいたそうです。



そして、その後は食べ物と人間の関係から生命を探る視点を活用していきますが、その研究から食べた物の一部は古くなった体(あらゆる箇所)の一部(細胞等)と交換され(入れ替わって)自らの身体の新たな一部となり、その古く不要となった一部が便(ウンチ)として排出されている事が分かりました。
そして、このような現象から、



(物質レベルでは)生命は絶えず作り替えられ、交換されている



との結果が得られ、福岡 氏の言葉として、



1年前の自分と今日の自分は別人である



と述べておられます。
そして、福岡 氏の最大のコンセプトというのが先程の著作名にあった、



動的平衡 = 生命は絶え間のない流れの中で合成と分解がバランスをとっている



とのものになります。
少し表現を変えると、



それぞれの役割分担がある事もさる事ながら・・・

どこかが欠けたり(あるいは不足したり)しても・・・

他の部分がそれを補うように生命は働いてくれている・・・



となります。
これはこのTOPICSでお伝えしております 《 調和とバランス 》 という視点とも 「繋がって」「重なって」 きますが、



この生命の中で行われている事・・・

それは・・・

自らで自ら(の一部)を絶えず壊し続けている・・・



という事だそうです。
平たく言うと「新陳代謝」となりますが、これは機械などの物ではあり得ない現象です。
そして、何故、このような生命の流れ(仕組みや働きや機能)であるのかという福岡 氏の説明としては、



宇宙の大原則と言われる・・・

エントロピー増大の法則(秩序があるものは秩序がない方向にしか動かない)への・・・

生命の対応手段(エントロピーに飲み込まれない為に)である・・・



と考えていらっしゃるそうです。
そして、福岡 氏は更に次の提唱も加えております。



生命には「部分」はない



と。
つまり、



生命は部分のみでは機能しない・・・

言い変えれば全ての部分が他の部分との・・・

相補(協働)関係にある・・・



と。


そして福岡 氏は、この動的平衡を崩した一例として 経済効率(速く大きく育てる)だけ を考えて、本来は草食動物である牛の餌に他の動物の死骸を混ぜ、牛を肉食動物に 《 人工的に変えてしまった 》 事により狂牛病が起こり、その牛を食べた人間も動的平衡を崩しヤコブ病が起こってしまった事を指摘しておりました。



そして更に福岡 氏は似たような事が人間における 《 脳死と脳始 》 という問題でも起きていると警鐘を鳴らします、、、


ところで、私の行っておりますセミナー「日常生活に活かす! スピリチュアル エッセンス ~地に足を着けて生きる実践活用法~」でも取り上げておりますが、医療の現場では、



① 心拍の停止(心臓)   ② 呼吸の停止(肺)   ③ 瞳孔反応の消失(脳)



という 《 死の3兆候 》 と呼ばれているものが死亡を宣告する際に活用されていますが、この3つは、



医師の《 経験則 》によるものであって・・・

未だに絶対的な《 確証 》があるものではない・・・



というのが定説です。

しかし今現在では、この《 死の3兆候 》より前の段階にある《 脳死 》を死と定義した事により、死が人為的に早められ、そして、死の3兆候と脳死との 《 間(狭間) 》 が、これも人為的に新たに作り出された事により、この間(狭間)での臓器移植(臓器売買)などの新しい産業が生まれていると福岡 氏は指摘します。
勿論、臓器移植により救われる命もある事と思います。



そして、死の定義が脳死に移った事により、 生の定義 にも人の手が加えられていきます、、、



この生の定義とは言わば 《 生命の始まり 》 という事になりますが、従来(過去)の定説として 受精卵の誕生(出来た時)を生命の始まり と仮定した際に、 胎児の脳が機能し始めた時を生命の始まりと考える《 脳始 》問題 では、胎児の脳が機能し始めるのは妊娠全体の期間の4分の3くらいが終わった頃からになりますが、そうすると受精卵の誕生から脳始までは生命が始まっている(生命が生まれている)とは見做されなくなってしまい、ここでも先程と同じ《 間(狭間) 》が人為的に作られ、生命とは見做されていない脳が機能し始める前の胎児の細胞などの活用が再生医療などの対象となってきているそうです。
勿論、ここでも再生医療などで救われる命もある事でしょう。



ただ、このような 《 人為的な生命への介入 》 により、



脳死では死の時間が前倒しされ(早められ)・・・

脳始では生(命)の誕生が先送りされ(遅められ)・・・

私達人間の生命の時間は・・・

脳死と脳始という《 両方向 》から人為的に短縮されている・・・



というのが今の現実だそうです。
平たく眺めると以下のような感じになります。



受精卵の誕生 ←     《 従来(過去)の生の定義 》     → 死の3兆候

            脳始 → 《 現在の生の定義 》 ← 脳死



そして、福岡 氏はこのような事が行われ始めた理由(私なりの表現では 《 真の動機 》 となります)として、



全ては(一部の者の)金儲けの為である・・・

 

と厳しく指摘しておりました、、、



そして、この動的平衡とは人間のみに当てはまるものでもなく、全ては 《 関係性 》 という面からも、少なくとも地球上全ての生態系の元でも成り立っていると福岡 氏は考え、更にこの関係性という意味からは個別の人間と人間、地域と地域、社会と社会、国と国、文化と文化、人間と他の生命などの 《 あらゆる関係性 》 にも当てはまると述べております。



ちなみに福岡 氏も仰っておりましたが、この動的平衡という視点も生命を眺めた際の一つのモデル(一つの定義という提案)であって、これで全て(説明などが出来る)という性質でもなく、当然の事ながら、この動的平衡も一人一人それぞれに 《 違いがある 》 とも述べております。



では、今回の締め括りです!
今年は特に、


出来る事と・・・出来ない事とを・・・

しなければならない事と・・・してはならない事とを・・・

しっかりと「見極め」・・・

明確に「区分」する・・・



という事になります。
そして、それと同時に繰り返しお伝えしております、



「思い・言葉・行動」の一貫性を保つ!!!



という 「実践」 が更に大切で必要になってくる事と強く感じております。
そして、



「動」も・・・「静」も・・・

どちらも「音」であり・・・

「音」とは自らが(自らで)「発する」もの!!!



という事になります!!!
そして、2023年においては、



私達の軸や芯を揺さぶられるような・・・

「雑音(ノイズ)」が生じやすくなる(その可能性がかなり高い)・・・



という傾向が出てくる事が予想されますが、



この「雑音(ノイズ)」とは「不協和音」という事でもあり・・・

それを解消していく為に・・・

自らで「音」を奏でていく事が大切で必要となる!!!



という事になります!!!

『 2023年のキーワード:動と静と音 ~動的平衡を含め~ 』はこちら


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『 ヒプノセラピーの詳細 』はこちら