S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!
今回は2021年7月24日の第366回目のTOPICS『 占い依存症とディドロ効果 』をお届けしますが、占い自体が悪い訳でもありませんし、他意もありませんのと、占いが好きな方々への非難や批判という趣旨も全くありませんので、最初にその点は重々に誤解の無きようお願い申し上げます!
そして、占って貰う事で何かのヒントを授かったりなどもあるでしょうし、それが自分にとって励まされたり奮起を促してくれたりなど、役立つものとなるのであれば自由に活用して良いと思います!
ただ、他の様々な依存症と同じように占いに関しても、その陥りやすい危険性については知っておいて損は無いのかもしれません。
そこで、最初に、かつ、最大のポイント、それが、
自分に耳障りの良いアドバイスだけをしてくれる所を延々と渡り歩き続ける人は・・・
依存症への「入り口」に向かっており・・・
自分に耳障りの悪いアドバイスにもちゃんと耳を傾ける人は・・・
解決への「出口」に向かっており・・・
という風に、その先(将来や未来)への 分岐点 というのが明確に分かれやすい性質があるのが占いの特徴であるかもしれません。
そして、後者の姿勢では特段の害も無い事でしょうし、活用出来る面も見出しやすくなる傾向が高くなるかもしれませんが、前者の姿勢ではやはり問題を生じやすくなります。
つまり、前者の姿勢(耳障りの良い言葉しか聞かない)が昂じていくと、
自分でも無意識の内に・・・
(コミュニケーションの)相手が自分にとって「敵」か「味方」かという「二者択一」で判別する癖が身に付いてしまい・・・
なおかつ、それに自らで気づき辛い状態になる・・・
という事に結び付きやすくなっていきます。
そして、
このような(前者の)姿勢が自らの身近な人間関係や日常生活(職場も含め)にも・・・
自分でも無意識の内に「反映」されていきやすくなり・・・
いわゆる自らがトラブルの種になっている事にも気づき辛くなっていく・・・
との結果にも成りかねません。
そして、このような前者の姿勢における最も危険な状態というのが、
次第に自らの「軸」や「芯」が崩れていき・・・
自分自身を「見失って」しまう事で・・・
他の人からコントロールされやすくなり・・・
その事にすら自らで気づき辛くなってしまう・・・
という怖れがとても高くなります。
そして、もうお分かりかもしれませんが、これが、
「共依存」という状態に発展していく・・・
という事になります。
そして、占いでは次のような言葉もよく聞かれます。
当たるも八卦当たらぬも八卦
と(笑)
これは、どのような占いの分野であれ、本物の占い師の方であれば、
占っている「時点」でのその人のエネルギー(状態)を見ている・・・
という本質が備わっているはずです。
エネルギーというと変な感じがするかもしれませんが、このような事は 「思い・言葉・行動」 にも現れている事から、私が行っているカウンセリングなどにおきましても、その本質では似たような面もあります(笑)
つまり、占いにせよカウンセリングなどにせよ、
このままの状態で進めば・・・
おそらくネガティブな方向に行くかもしれない・・・
今の状態を加速(あるいは少し変化)させていけば・・・
ポジティブな結果へ辿り着きやすくなるかもしれない・・・
そのようなアドバイスや助言に対してすら・・・
それらの「選択と決断」は自らが握っている!!!
との点を頭の片隅にでも入れておけば、占いにせよ何にせよ依存症のような状況に陥る事も無く、更に共依存の状態に発展していく事も未然に充分に防ぐ事が出来る事になります。
では、次の「ディドロ効果」に移りますが、これがどのように前半の占いと 「繋がって」「重なって」 くるのかを推理!?しながら読み進めて考えてみて下さい(笑)
そこでディドロ効果を簡単にご説明致します!
ディドロ効果とは・・・
今までの生活環境(等)に存在していなかった・・・
理想的な価値を持つ新しいものを手に入れた時に・・・
その新しい価値に見合う(ふさわしい)ような関連のあるもので・・・
他の様々な面をも統一しよう(揃えよう)とする心理的傾向・・・
と呼ばれているものです。
とは言いましても、ここでも難しく感じるかもしれませんので、別な説明をしてみますね!
例えばマラソンを始めよう!と、まず新しいシューズを購入します。
すると、そのシューズに見合った(ふさわしい)マラソンのウェアが欲しくなり、それも新たに購入する!との流れですが、このような事はお部屋のインテリア(模様替え)など、他の様々な面でもよく見受けられる(心理的)光景です(笑)
故に、何かを買い揃えたりする事が悪い訳でも全くありません!
このようなディドロ効果は経済や金融やマーケティングなどの分野でもよく活用されているものですが、これは1988年に文化人類学者のグラント・マクラッケンが、18世紀のフランスの哲学者ドゥニ・ディドロのエッセイにちなんで命名したものです。
そして、このエッセイというのが『 私の古いガウンを手放したことについての後悔 』というものですが メタファー(物語) として簡潔に概要をご紹介してみます!
《 ディドロは自分にプレゼントされたガウンがとても美しくお気に入りになり、古いガウンを捨ててしまいました。
そして、そのプレゼントされた新しいガウンを着ていると、自分の家にある家具やインテリアなどがそのガウンに見合わない(釣り合わない)と感じ始め、色々なものをガウンに見合うように買い換えて(買い揃えて)いきました。
そのように一つのものを新しいものに変えた事により、他のものが新しいものに見合わないと感じ、買い換えを続けていた所、最終的に借金を背負う事になってしまいました、、、 》
と、このような物語(エッセイ)です。
そして先程の例から考えてみると、マラソンをする 「目的」 で新しいシューズを購入した所、それに見合うウェアが欲しくなり、更にそれらに見合うキャップが欲しくなり、最終的にマラソンをする為の一式の準備が整った事に 「満足」 してしまい、マラソンをする事を忘れてしまった、、、とでも言えるかもしれません(笑)
勿論、ここでも何かを始める時に 「形から入る」 事などが悪い訳でも全くありません!
なぜなら、 「学ぶ」の(語)源は「真似ぶ」 でもあるからです(笑)
そして、このようなディドロ効果においては、
「一貫性」を保つ事にも活用出来る
という 「正」の側面 があります。
一方で先ほどのエッセイにあるように、何が「目的」かが分からなくなってしまい、最終的に借金を背負ってしまったという 「負」の側面 への作用(働き)が生じる場合もあります。
そして、前半の占いのテーマでは 「入り口」 と 「出口」 という言葉を活用しておりましたが覚えておりますでしょうか???(笑)
そして、そこに後半の「ディドロ効果」、、、
つまり、今回のテーマの趣旨にあるのは、
「本末転倒」に陥るのを避ける為には!!!
とのものです(笑)
そして、特にディドロ効果においては、この「本末転倒」が炙り出されるのが、
「(本来の)目的」を「見失わない」為に!!!
との面があります。
例えば先のエッセイでは、プレゼントされたお気に入りのガウンを着て日々の時間を楽しい気分で過ごす事などが目的であったかもしれませんし、マラソンでは健康やダイエットの為に始める事が目的であった事かもしれません。
つまり、
この「(本来の)目的」というのが「真の動機」と同じ意味!!!
になります(笑)
『 占い依存症とディドロ効果 』はこちら