今年の奥さんの誕生日は、何処でも好きなところに連れていきまっせという話しになった。そしたら、都会の小洒落た店でランチをしたいなどと腰を抜かす様な事を言った。勿論、武士に二言は無いので行くことにしたが、その前に、娘が飼っているウサギを散歩させようという事になった。家族の中で私以外、誰もビビってハーネスを付けられないので、こんな時にしか出来ないのだ。それから、今やおしゃれエリア付近の寺田倉庫でジブリ展に行き、その近くで絶対一人では行かないだろうと思われる、赤羽とは違う気配漂う運河沿いの店でランチやらを食べた。

そもそも、１９８８年の「となりのトトロ」に藤崎青年はえらく感動して、すぐに狭山丘陵(トトロの森)ナショナルトラストメンバーになっている。そんな３６年前の純真は、一体何処に行ってしまったんだろう。会場には、実際に乗れるデッカイ猫バスや大きなトトロ、他のジブリ映画のシーンのセットも再現されていた。終わってから赤羽で皆と別れ一人、とても不穏な愛憎劇「愛に乱暴」を観に行った。純白だった心はいろいろな色が混ざり合い、今やどんな色が入っても全く問題ないのだ。

。

ウサギとトトロと「愛に乱暴」の一日。