物語が、始まってから一年が経ちました。
これからの物語は、どんな展開になるのでしょうか・・・・・・?
「ちょっと、あんた誰よ?」
「もしかして、モモコ姉さん?おいら、カッパのテツって言うんだ」
「カッパ?ふぅーん。なんで、ここにいるの?」
「チャチャと友達なんだよ」
「えっ?チャチャとかい?じゃぁ、私とも友達になれるかもね」
「よろしく、モモコ姉さん」
一年目に、カッパのテツは、猫のモモコ姉さんとやっと出会えて、お友達になりました。
初対面で、友達になれるって言うのは、モモコ姉さんが、チャチャを家族として信頼していたからです。
「チャチャよぉ、カッパのテツといつから友達になったんだい?」
「もう、一年になるよ。ホタルの日に、突然やってきてびっくりした。でもいい奴なんだ」
「ふぅーん、いい奴か。おもしろい奴だなぁ」
「人間に見られたらいけないから、夜しか来ないよ」
「何で、人間に見られたらダメなんだるね?」
「私も、よく知らない。聞かなかった」
おばあちゃんの家のすぐ横の川の、護岸工事が始まりました。
ダムの建設も始まりました。
大雨が降ったら、川は増水し、大きな岩が、ゴロンゴロンと落ちて来るのです。
部屋の中でも聴こえるくらい、大きな音でした。
ある晩、カッパのテツがやって来ました。
「チャチャ、当分会いに来れないから、心配しなくていいからなぁ」
「どうして、来れないの?」
「川の護岸工事が始まっただろう、おいら達、もっと上流に行かなくちゃいけなくなってしまったんだよ」
「いつ、会いに来れる?」
「さぁ・・・・・・?工事がいつ終わるかだよなぁ・・・・・・元気でな」
「テツも元気でね、待ってるからね」
「おぅ、おいらだって、楽しみにしているよ、じゃぁな」
そい言って、カッパのテツは姿を消しました。
コダイラ翔。作。
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