童話ー老犬チャチャとカッパのテツ 3 | コダイラ翔の独り言、徒然なるままに呟く

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関西弁・話し言葉エッセイスト なにわのオバちゃん「ひめ」こと コダイラ翔のブログです。


物語が、始まってから一年が経ちました。

これからの物語は、どんな展開になるのでしょうか・・・・・・?





「ちょっと、あんた誰よ?」

「もしかして、モモコ姉さん?おいら、カッパのテツって言うんだ」

「カッパ?ふぅーん。なんで、ここにいるの?」

「チャチャと友達なんだよ」

「えっ?チャチャとかい?じゃぁ、私とも友達になれるかもね」

「よろしく、モモコ姉さん」


一年目に、カッパのテツは、猫のモモコ姉さんとやっと出会えて、お友達になりました。

初対面で、友達になれるって言うのは、モモコ姉さんが、チャチャを家族として信頼していたからです。





「チャチャよぉ、カッパのテツといつから友達になったんだい?」

「もう、一年になるよ。ホタルの日に、突然やってきてびっくりした。でもいい奴なんだ」

「ふぅーん、いい奴か。おもしろい奴だなぁ」

「人間に見られたらいけないから、夜しか来ないよ」

「何で、人間に見られたらダメなんだるね?」

「私も、よく知らない。聞かなかった」


おばあちゃんの家のすぐ横の川の、護岸工事が始まりました。

ダムの建設も始まりました。

大雨が降ったら、川は増水し、大きな岩が、ゴロンゴロンと落ちて来るのです。

部屋の中でも聴こえるくらい、大きな音でした。





ある晩、カッパのテツがやって来ました。


「チャチャ、当分会いに来れないから、心配しなくていいからなぁ」

「どうして、来れないの?」

「川の護岸工事が始まっただろう、おいら達、もっと上流に行かなくちゃいけなくなってしまったんだよ」

「いつ、会いに来れる?」

「さぁ・・・・・・?工事がいつ終わるかだよなぁ・・・・・・元気でな」

「テツも元気でね、待ってるからね」

「おぅ、おいらだって、楽しみにしているよ、じゃぁな」


そい言って、カッパのテツは姿を消しました。


今晩は、ここまで。ペタしてね

コダイラ翔。作。


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