毎年3月に、上山市内の吹奏楽団体の合同演奏会「ふれあいコンサート」あり、昨日は、その練習会(パート練習)でした。

私の吹いている楽器は「バスクラリネット」。各団体1名計4人でパート練習。

とりあえずみんなでロングトーン!。
私は音と、吹いている様子を観察(マウスピースのくわえ方などチェックしながら)。

高校生Aちゃん(2年生)… 中学生の頃から吹いているので、しっかりした音が出ている。殆ど心配なし。
中学生Bちゃん(2年生)… アンサンブルコンテストのために、吹き始めたばかりなので音になってない。これから教えていかなきゃ…。
中学生Cちゃん(2年生)… 今年になってから吹き始めたので、夏のコンクールも吹いているし、音色は気になるがまずまず。

中学生2人に今一度基礎をチェックするため、高校生Aちゃんは中学生Bちゃんを、私は中学生Cちゃんをチェック。

中学生Cちゃん、さっきから気にはなっていたけど、とてもつまならそうな表情で楽器を吹いていたので…

私「Cちゃんって、いつからバスクラだったの?」。
Cちゃん「今年の冬からです…」。
私「そうなんだぁ…。その前はベークラだったのかな⁇」
Cちゃん「1年の時はアルトサックス、そのあとテナーサックスで…今年からバスクラ…」

あぁ…

私「もしかして…あんまりバスクラ好きじゃないのかなぁ?」
Cちゃん「はい…(ー ー;)」

よくあるパターンだ…

ベークラリネットやアルトサックス、トランペットは、メロディ吹く事が多いし派手で目立つしカッコイイ!(あくまで初心者目線です)。

バスクラは、メロディ吹く事が殆どないし、地味で目立たない(ー ー;)(あくまで初心者目線です)。

私は吹奏楽をはじめて30年近くなりますが、実はバスクラを始めたのは7〜8年。重要性は理解していましたが、吹き始めてバスクラはとても魅力的で、吹奏楽には欠かせない楽器なんだという事を更に実感。バスクラの魅力や役割は…

◯木管セクションの中では最低音なので、包み込むような音色で、時には芯のある音色で木管セクションの支えとなる。  
◯バンド全体ではチューバが最低音だけど、その最低音にバスクラの芯のある音を加えると、より輪郭のある低音が作れる。
◯バンド全体での弱奏箇所では、チューバよりは、柔らかな音色のバスクラが低音の主役。
◯数少ないが、時々出てくるソロが意外に滑稽で面白い(笑)

と、まぁ…、挙げればキリがない(笑)。

トランペットやアルトサックスの様な、派手な楽器ではないけれど、バスクラが有る無しでは、バンド全体の雰囲気がガラッと変わるんです。それだけ重要な楽器。そしてそれだけ魅力のある楽器…

でも、それを中学生に伝えるのは難しい。中学生Cちゃんは、学校であと1年間バスクラを吹く事になるだろう。今はムリかもしれないが、来年3年生になって、1年生が入る頃には、自分が吹いている楽器が如何に重要なパートか、そして魅力ある楽器であるか…。少しでも感じ取ってもらえればとても嬉しいんだが…。

来年3月の本番まで、自分がどこまでできるかわからないけど、中学生Cちゃんにバスクラの魅力とその重要性を、少しでも伝える事が今回のコンサートの目標の一つになりました。

でも…

そういう事って教育現場(部活)では教えてくれないんだろうか…

まぁ、それはあまり考えない様にしよう^_^。