第8582回「S.キング初期中短編 その26、人間圧搾機 ストーリー、ネタバレ」
第8582回は、「S.キング初期中短編 その26、人間圧搾機 ストーリー、ネタバレ」です。この短編を読んで連想したのが、大友克洋氏原作の映画「老人Z」です。介護用ロボットが町中に飛び出します。一方、この短編では、クリーニング用の圧搾機が人間を喰らいます・・・・。40ページほどの短編です。
「その26、人間圧搾機」
永年刑事をしてきたハントンも、これほど悲惨な現場は見たことはありませんでした。クリーニング工場で、従業員のおばさんが圧搾機に挟まれずたずたに圧縮されてしまったのです。事故は、事件・事故の両面から調べられますが、工場側に手落ちはありませんでした。
そのことを指摘したのが、事故調査官のマーティンでした。マーティンは、ハントンに不気味な例を語ります。「冷蔵庫の中で幼い子どもが亡くなったんだ。母親は、そんなことをする子じゃないと喚いていたがね。そして、廃棄された冷蔵庫の中から発見されたのが6羽の鳥の死骸だ」
ハントン刑事は、大学教授であり親友でもあるジャクソンに、今回の事故のことを語ります。ただ、警察としては介入できない事故でしたが・・・・。ジャクソンは「今の段階じゃ信じないだろうが、いずれ悪魔祓いが必要になるよ」と不気味な予言をします・・・・。
たしかに、その後も事故が続きました。死者は出なかったものの、熱湯が噴き出し、数人の作業員が火傷をしたのです。その中のひとりが、すべてはある若い女性のケガから始まったと語ります。ジャクソンは指摘します。「処女の血、ベラドンナ、コウモリの死体、・・・・、それらのものが事件に関係している」
事故が多発したため、そのクリーニング用圧搾機は使用禁止になりました。電源も切られました。そして、誰もいない工場に、ハントン刑事とジャクソンは忍び込みます、悪魔祓いのために・・・・。聖水も聖餅(パン)も用意されています。
以下、結末まで書きますので、ネタバレになります。
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ふたりは事前に最初にケガをした女性に率直に確認しています。「あなたはヴァージンですか」、女性はうなずきました。ヴ―ドゥーに関係する呪物の必須アイテムすべてが、偶然圧搾機に吸い込まれていたのです。ハントン刑事とジャクソンは悪魔祓いを始めます。ところが、電気の通っていないはずの圧搾が動き始めたのです。
圧搾機は工場内を移動し、ジャクソンを喰い殺します。パニック状態になったハントン刑事が逃げ込んだのが、マーティン捜査官の自宅でした。彼ぐらいしか、このような話を信じてもらえなかったからです。「圧搾機を外に出してはならん」、マーティンはそう答えますが・・・・。
何かものすごい音が外から聴こえてきます。あの圧搾機がハントン刑事を追ってきたのです。そして、マーテイン調査官の自宅に迫ります・・・・。
(蛇足) 圧搾機は、シートなどを伸ばすための大きな機械として描かれています。
(追記1) アニメ映画「老人Z」につきましては、既にブログに取り上げています。
http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-11921757654.html
(追記2) スティーヴン・キングの初期中短編につきましては、随時ブログに取り上げていく予定です。興味がありましたらお手数ですが、ブログトップ左側にあります"ブログ内検索"欄に、"キング中短編"と御入力ください。
