第3825回「名探偵ポワロ全集、第17巻、白昼の悪魔、その1、感想、アリバイ崩し」 | 新稀少堂日記

第3825回「名探偵ポワロ全集、第17巻、白昼の悪魔、その1、感想、アリバイ崩し」

新稀少堂日記

 第3825回は、「名探偵ポワロ全集、第17巻、白昼の悪魔、その1、感想、アリバイ崩し」です。原作は、イギリスのスマグラーズ島のリゾート・ホテルが舞台です。さほど大きな島ではありませんので、徒歩で十分一周できます・・・・。


 映画化作品は、「地中海殺人事件」(1982年、※)の邦題で、劇場公開されました。邦題が示すように、地中海の小島が舞台です(実際の撮影は、マジョルカ島で行なわれたようです)。


 ドラマ版では、クリスティに馴染みのあるバー島で撮影されています。ホームページ「地球の歩き方」に、この島とホテルが紹介されています。写真を含めて一部引用します。


 『 アガサ・クリスティ原作、デビッド・スーシェ主演のテレビシリーズ「名探偵ポアロ」に「白昼の悪魔」という作品がある。何とも気になるホテルが舞台となっているのだが、イングランド南西部のデヴォン地方に、このホテルが実在する。「バー・アイランド・ホテル」がそれだ(ドラマでは「サンディ・コーブ・ホテル」)。


 本土から約200メートル離れた小さな島に建つアールデコ調のホテル。このあたりの海は干満の差が激しいため、干潮時には砂州が現れ、本土から歩いて渡れる。満潮になると、やたらに脚の長い奇妙な姿の「シー・トラクター」が登場し、これで人々を渡すのだ。


新稀少堂日記

 泊まるとすれば1泊2食付きで275~380ポンドとかなり高額。イギリスのとある宿泊予約サイトで利用者の声を見ると「この値段であの設備は??」といった声が続々。泊まるのはやめて訪れてみた。スピードを落としてすれ違うのがやっとの道を、うねうねと続く丘を越えて走っていくと、島が見えてくる。


 ドラマの舞台となった70~80年前と変わらないであろう美しい風景だ。ホテルの壁が白く輝いている。右には1336年建造の「ピルチャード・イン」(現在はレストラン)も見える。


 潮が満ち始める頃合いで、砂州は一部が川のような浅瀬になっていた。裸足になってこれを渡る。島に着くと、慇懃ながら非常に冷たい言葉の看板が迎えてくれた。・・・・ 』


 島と本土の間は、浅瀬で干潮の時は、徒歩でも渡れるようです。通常は、シー・トラクターという乗物で渡るようです(一番下の写真参照)。ポワロは、秘書の指示で休養を求められます。帽子にヒゲと、突き出たお腹が、ポワロのイメージを決定づけています。後者は、健康にいい訳がありません・・・・。


 そこで遭遇したのが、「白昼の悪魔」です。元女優が殺されます・・・・。しかし、全員にアリバイがあったのです。次回、ストーリーについて書く予定です。