第3615回「名探偵ポワロ全集、第1巻、ナイルに死す、その2、個人的な体験」 | 新稀少堂日記

第3615回「名探偵ポワロ全集、第1巻、ナイルに死す、その2、個人的な体験」

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 第3615回は、「名探偵ポワロ全集、第1巻、ナイルに死す、その2、個人的な体験」です。7年ほど前に、エジプトに行きました。ピラミッドなどの遺跡群に対する興味が根底にありました。ですが、同程度の強い動機として、この「ナイルに死す」が挙げられます。素敵なタイトルです。


 現在、最もポピュラーなのがルクソール~アスワン間を移動するショート・クルーズです。3泊4日か、4泊5日で移動します。当然、クルーズ船ですので、主に夜間航行し、日中は遺跡群を観光する日程になっています。ドラマでは、アスワン~カイロ間を移動しています。12日ほどかかるクルーズのようです。


 原作では、ナイル川の上流であるエジプト・スーダン国境に設定されています。スーダン情勢から判断すれ、現在では不可能だと思いますし、アスワン・ハイダムも、その後完成しています・・・・。


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 クルーズ船は、1930年当時よりはるかに快適になっています(デッキには、プールなどもあります)。ルクソール、アスワンには多数のクルーズ船が停泊しています。それらの船が、ルクソール・アスワン間を、何度も往復するのです・・・・。1枚目の写真は、部屋の小さなベランダから、進行方向をと撮ったものです。2隻のクルーズ船が、小さく写っています。


 客室(2枚目の写真)も、ホテルと同じスペックです。観光から戻りますと、ルーム・クリーニングの際に作られた、バスタオルによるアートが、ベッドの上に置かれているのに気付かされます・・・・。ワニは、3、4枚使っていると思うのですが、なかなかの大作になっていました(写真に撮るのを忘れていました。かなり酔っていたのかもしれません)。


 私が行ったルートは、まずカイロに着き、翌日終日ピラミッドを観光しています。その際、クフ王のピラミッド内部に入り、太陽の船を見学したと記憶しています(太陽の船の2隻目を、吉村作治隊が発掘中です)。さらにあくる日、ルクソールに移動し、東岸に位置するカルナック神殿とルクソール神殿を見学しています(3枚目の写真)。


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 正面にオベリスクが左側のみ立っていますが、当初は2本建っていました。残りの1本は、現在、パリのコンコルド広場に建っています・・・・。ルクソールで1泊し、翌日、ルクソール西岸の王家の谷に行っています。


 そして、クルーズ船にチェックインします。夜間の航行です。船酔いしやすい私ですが、平底船なのか、ほとんど振動を感じません・・・・。翌日からは、日中観光し、夜航行する毎日です。パリとか、ロンドンに行く際に必ず持参するタキシーを持って行っています。気分は、ムシュー・ポワロです。


 アスワンで下船し、飛行機でアブ・シンベル神殿に移動します。映画では、重要なシーンとなっていました。そして、カイロにもどります。翌日1日かけて、市内とエジプト博物館を観光しました。博物館での最大のハイライトは、ツタンカーメンの黄金のマスクです・・・・。


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 最終日、再度ギザに行きます。今度は、カフラー王のピラミッドの中に入りました・・・・。スフィンクスを背景としたスナップは、韓国人の若いカップルに撮ってもらいました。


 今日現在も、民主化運動は、混迷状態にあるようです。十年ほど前でしょうか、日本人観光客を含めて数十人が、テロリストによって虐待される事件もありました。中東は、魅力的なエリアなのですが、治安が気になるエリアでもあります・・・・。


 次回、ストーリーについて、最後まで書く予定です。


(追記) 「ナイルに死す」の感想につきましては、"その1"に書いています。http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10946127367.html


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