第54回「四国八十八ヶ所 十四番札所 常楽寺(じょうらくじ)」 | 新稀少堂日記

第54回「四国八十八ヶ所 十四番札所 常楽寺(じょうらくじ)」



 第54回は、「四国八十八ヶ所 十四番札所 常楽寺(じょうらくじ)」です。この寺には、山門も仁王門もありません。不思議なたたずまいです。寺の名称と十四番札所である旨の石柱があるのみです。向かって左側は、池となっています。沼と言った方がいいかもしれません。泉鏡花ワールドを想起させます・・・・。


 境内も広くはありません。しかし、落ち着きはあります。正午過ぎに着いたのですが、雨が降り始めました。雷鳴も轟きます。幸いにも、次の札所に向かう頃には、雨もあがりました。この常楽寺で、昨日(6月8日)、十二番札所で出会いました徒歩でのお遍路さんに再会しました。


 十七番札所まで、相前後して同行します。若干の会話で、「40歳であり、関東から来ている、25日で回るのが目標である」とのことです。私も、「57歳であり、分割して徒歩で回る、高松から来ている」との旨を伝えました。彼は、なかなかタフです。下りとか、平地では、走って距離を伸ばします !!!!


 この寺を出たあたりから、徳島市のシンボル的存在である「眉山」が見え始めます。四国の県庁所在地には、市内のどこからも見えるシンボルってあります。高知では高知城、松山では松山城、高松では屋島(または紫雲山)と言ったところでしょうか。当然建物により死角となる場合もありますが、少し移動すれば見えます。地理把握に便利な存在です。


 十三番札所から十七番札所の「五ヶ所」は、すべて徳島市内にあります。次第に県庁(またはJR徳島駅)へ近づいていきます。