国を動かす立場に立つ人間のリーダーシップ。

混迷を極める政局のなかで、

常に投げ掛けられている課題だ。


このNHKの番組は、太平洋戦争の末期に、

その国家指導者たちに焦点を当てたもので、

大変興味深い内容だった。


ソ連の対日参戦を早くから察知しており、

ソ連への接近を試みていたこと。


強行に徹底抗戦を主張しながらも、

本土決戦能力は不十分だと認識していたこと。


いくら幹部を集めた重要な会議をやっても、

明らかにされない本音。


すでに、「敵に一撃を加えた後の講和」という策を

とれる状況ではないと、わかってる幹部もいた。


最大のチャンスは1945年6月22日の会議だったのだが、

そこでも本質的な議論は結局されず、

ずるずると戦争は継続された。。。


恐らく、その間にも、兵士たちは

十分な兵器も食料もないまま前線で戦い続けたし、

特攻隊として出撃していったわけだ。


そもそも、東京大空襲、沖縄戦と、

多くの犠牲者が出ていたわけだが、

「決められない」リーダーシップの欠如が、

広島、長崎への原爆投下を招き、

ソ連への多くの抑留者を出してしまった、

というのは、言い過ぎだろうか。


いずれにしても、

重要な意思決定を行なう場に、

正しい情報を全て出し尽くし、

組織のシガラミなどに惑わされず、

議論を尽くす、

という当たり前のことがなされなければならない。


右下矢印クリックお願いします(^-^)ノ~~

人気ブログランキングへ