こんにちは、杉山学習塾の杉山塾長です。
塾の面談のとき、僕は保護者の方に、「塾にはどのような指導を期待しますか。」と聞きます。
すると、このようにおっしゃるお父さんがいました。
うちの子は、実力テストで初めて見る問題がなかなかできない。そういう問題は、定期テストでは経験しないようなむずかしい問題のようで、すぐにあきらめてしまう。そのような難しい問題もできるようになってもらいたい。
という要望を受けて数学の授業を進めてみると、難しい問題どころか、基本問題が不安定でした。基礎基本の知識があいまいで、基本問題の解き方が固まっていないので、基本問題ができたりできなかったりでした。
英語も数学と同様で、基本単語は覚えていないし、基本文法を理解していません。
この状態で応用問題の解き方を教えても、基礎基本ができていないので、かえって混乱してますますわからなくなってしまいます。
だからお父さんの期待通りとはいきませんが、基礎基本の徹底を最優先にして授業を進めました。すると、定期テストにおいて、すぐに成果が出ました。塾に来て最初の定期テストで、数学が６０点台から９０点台に上がりました。英語は６０点台から70点台に上がりました。
しかし、実力テストの点数は、さほど上がりませんでした。この段階でお父さんと面談し、状況を説明し、理解していただきました。
このあと高校入試対策モードに入り、過去問を含めて入試問題の実践練習をしました。そして希望高校に合格することができました。
保護者の方に中には、ここで書いたお父さんのように、応用問題ができるようにと望む人が少なくないです。自分の子どもが基礎基本が万全にできているかどうか、よ～く見つめていただきたいと思います。
まずは基礎基本です。基礎基本が万全になれば、焦らずとも応用問題はできるようになります。急がば回れ、です。
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